大規模改修を終えたヘルシンキ・オリンピックスタジアムが再オープン
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大規模改修されたヘルシンキ・オリンピックスタジアム
大規模改修されたヘルシンキ・オリンピックスタジアム (画像:Olympiastadion Helsinki/Wellu Hämäläinen)

2020年8月22日、大規模改修工事を終えたフィンランドのヘルシンキ・オリンピックスタジアムが再開場した。

1952年夏季五輪のメイン会場となった同スタジアムは、3億5,000万ユーロ(約437億円)と報じられた巨額の建設費をかけた大規模改修のため、2016年から閉鎖されていた。

現地時間の夕方7時30分に始まったオープニングセレモニーは、その様子がテレビで中継されるなど、多くの国民の関心を集めた一大行事となった。今後は2020年9月14~19日まで、スタジアム内の陸上用トラックが一般開放されるほか、スタジアムツアーの催行も決定している。

ヘルシンキ・オリンピックスタジアムの座席数は36,200席。改修後の最初のスポーツイベントは、2020年8月19日のフィンランドの女子サッカー、カンサリネン・リーガ(1部)の開幕戦だった。

今回の改修では持続可能な工法を用いつつ、既存の建築構造を保護したうえで、国内外の大会開催や施設の通年利用が可能になるよう、スタジアムの地下に新たな空間が整備された。

2020年9月11~13日にはヘルシンキ・デザイン週間が開催され、2022年には欧州サッカー連盟(UEFA)主催のスーパーカップ開催も決まっている。

ヘルシンキ市のヤン・ヴァパーヴオリ市長は、大規模改修が完了したヘルシンキ・オリンピックスタジアムについて次のように話した。

「ヘルシンキ・オリンピックスタジアムは、ヘルシンキ市の象徴的な建築物のひとつです。今回の大規模改修は、市がヘルシンキの歴史とアイデンティティを守るために全力を尽くしていることの表れです。特に現在のコロナ禍のような難しい状況下では、イベント業界やヘルシンキ市民にとって、イベントや娯楽体験への投資が重要になっています。

改修されたオリンピックスタジアムは最新の設備を揃え、高い機能性と持続可能性を有しており、今後は様々なかたちでヘルシンキ市民の皆様のお役に立つだけでなく、将来的にはヘルシンキを世界に向けて発信するためのランドマークとしても存在感を放つことでしょう」

1938年に開場したヘルシンキ・オリンピックスタジアムは、日中戦争によって中止となった1940年東京五輪の代替として開催されるはずだったヘルシンキ五輪のメイン会場になる予定だった。ところが1939年に第2次世界大戦が勃発したために開催は返上され、実際の五輪メイン会場としての利用は1952年のヘルシンキ五輪まで待たなければならなかった歴史がある。なお、五輪開催時の同スタジアムの収容人数は7万人だった。

※金額はすべて2020年8月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Helsinki Olympic Stadium set for reopening

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