ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のFacebookが所有する仮想現実(VR)プラットフォームのオキュラス(Oculus)は、プロバスケットボールの北米最高峰NBAと複数年にわたるパートナーシップ契約を結んだ。
契約の締結により、オキュラスはNBAのオフィシャル・マーケティング・パートナーに就任するほか、史上初めてNBA、(女子プロバスケットボール全米最高峰の)WNBA、育成リーグのNBAゲータレード・リーグ(Gリーグ)共通のVRヘッドセット・パートナーにも就任する。
今回のパートナーシップは、2020年8月17日からNBAプレーオフが始まるタイミングで締結された。オキュラスは、自宅でTV観戦している視聴者に特殊カメラを使った撮影による革新的な観戦体験を提供する『NBAレイルカム・リプレー』のプレゼンティング・パートナーになるため、同映像は今後は『オキュラス・フロントロー・ビュー』という名称に変更する。
また、オキュラス・クエスト(Oculus Quest)やオキュラス・ゴー(Oculus Go)といったVRヘッドセットに含まれているVR映像プラットフォームの『オキュラス・ベニューズ(Oculus Venues)』では、NBAの公式戦をVR映像で観戦できるようになる。
オキュラスは、NBAドラフトや展示会イベントの『NBAクロスオーバー(NBA Crossover)』、NBAオールスターゲーム、WNBAの『Believe in Women』プラットフォーム、Gリーグのポストシーズン大会のアソシエイト・パートナーにも就任。NBAとWNBAのシーズンがクライマックスに近づく中、同社はESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツやIMGアカデミーにおけるブランド露出の機会や、NBAとWNBAの選手たちにオキュラス・クエストといったヘッドセット製品を提供する機会を活用していく考えだ。
Facebookのスポーツメディア&リーグパートナーシップ担当部長のロブ・ショー氏は、NBAとのパートナーシップについて次のように話した。
「NBAには、それまでには可能ではなかった方法でVRを駆使してファンや観客との新たな関係性を紡いできた歴史があります。そして、VR技術は今まさに必要とされているものです。今回、オキュラスがNBA、WNBA、そしてNBA Gリーグのオフィシャル・パートナーに就任したことを非常に嬉しく思っていると同時に、これまで以上に多くのファンの方々に、プロバスケットボールの美しい魅力をVRで体験してもらえることを心から楽しみにしています」
また、NBAのメディア&事業開発担当副社長ののジュリー・モリス氏は次のように話した。
「今回のパートナーシップは、NBA、WNBA、そしてNBA Gリーグのファンの皆様との新たな関係を、これまでにない革新的な方法で構築しようと願ってきた私たちの決意の表れです。ファンの皆様に楽しんでいただける新しい体験をオキュラスと共に創出しつつ、オキュラスの最先端VR機器でプロバスケットボールのアクションを間近で体感してもらいたいと思います」
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元記事 - VR to the fore as NBA teams up with Oculus
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