MLBのロイヤルズが新ボールパーク建設案を発表
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ロイヤルズの新ボールパークのイメージ
ロイヤルズの新ボールパークのイメージ (画像:Kansas City Royals)

野球の北米最高峰、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)のカンザスシティ・ロイヤルズは、今後もカンザスシティに留まる意向を強調しつつも、現在本拠地として利用しているカウフマン・スタジアムの改修は理想的ではなく、新たなボールパークの建設こそが必要だと主張した。

ロイヤルズのジョン・シャーマン会長兼最高経営責任者(CEO)は2022年11月、実現すればカンザスシティ史上最大の官民連携(PPP)事業となり、総工費20億米ドル(約2,656億円)規模で新ボールパークと多目的商業施設を整備する計画の候補地が複数見つかったと発表しており、12月13日には球団が地域住民への説明会を開催した。

会合の中でシャーマン会長は次のように話した。

「新ボールパークの建設計画は非常に大きな決定であり、球団としても簡単なことでないことは十分に理解しておりますが、今後50年間でロイヤルズとMLBがカンザスシティの地域コミュニティと共に発展していく方法を模索した結果、新ボールパークの建設が重要であるという決断をしました」

また、計画の詳しいスケジュール等は決まっていないものの、ロイヤルズのブルックス・シャーマン最高執行責任者(COO)は、新スタジアム計画がジャクソン郡議会による採決の俎上に載るのは最速でも2023年8月になるとしている。現段階ではカンザスシティのダウンタウン地区で14か所の候補地が挙げられており、シャーマン氏は改めて球団が別の都市に移転することは考えていないと強調した。

新球場と隣接する多目的商業施設の鳥瞰イメージ
新球場と隣接する多目的商業施設の鳥瞰イメージ (画像:Kansas City Royals)

新ボールパークの設計はポピュラス(Populous)社が担当しており、ロイヤルズは、ボールパーク単体の建設費を比較した場合、カウフマン・スタジアム改修では10億7,200万米ドル(約1,424億円)、新ボールパークの新設は10億500万米ドル(約1,335億円)と試算した。また、カウフマン・スタジアムを改修する場合、現施設の70%を刷新する必要があることから、工期も新スタジアム建設に比べて2年以上長くかかるとしている。

新ボールパークの収容人数は38,000人だが、立見席の整備も計画されていることから、実際の観客席数は35,000席程度になるとみられる。シャーマン氏は、総工費の20億米ドルの内訳が新球場建設と多目的商業施設整備で半々となり、資金の大部分は投資家や球団のオーナー団体が調達する見込みだとして、次のように説明した。

「建設資金の大部分は、民間の投資家とロイヤルズのオーナー団体によって調達される予定で、この手続きはまだ始まったばかりですが、いずれ詳細を共有いたします。カウフマン・スタジアム改修案と比較した場合、新ボールパーク建設案の方が投資プロジェクトとして優れており、地域コミュニティへの利益も大きいと考えております」

シャーマン氏は、2019年に投資家たちと組んでロイヤルズを買収した。2021年9月には、将来的な本拠地の在り方について分析した結果、球団がカンザスシティのダウンタウン地区への移転を検討していることを認めた。

ロイヤルズは1973年のカウフマン・スタジアム開場時以来、同球場を本拠地としてきたが、現在の球場賃貸借契約は2031年に期限切れとなる。カウフマン・スタジアムは、アメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のカンザスシティ・チーフスの本拠地『GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム』同様、市内のトゥルーマン・スポーツ・コンプレックスの一角にあるが、そのチーフスも将来の本拠地について複数の選択肢を吟味している最中だ。

※換算額はすべて2022年12月下旬時点のもの

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Royals detail vision for new Kansas City ballpark

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