イングランドのサッカー、チャンピオンシップ(2部)からリーグ2(4部)までを統括するイングリッシュ・フットボール・リーグ(EFL)は、環境活動やグリーン運営を実施しているクラブを支援するため、GreenCodeと提携して『EFLグリーン・クラブス(EFL Green Clubs)』を立ち上げた。
GreenCodeは、リーグ2に所属し、国連やFIFAが「世界で最もエコなクラブ」と認定したフォレストグリーン・ローヴァーズFC(FGR)を所有する環境活動家のデイル・ヴィンス氏が生み出した環境評価スキームだ。
EFLグリーン・クラブスは、スポーツクラブによる環境活動やグリーン運営に関する専門性や知識をEFLに加盟している72クラブで共有する取り組みで、クラブの環境評価を査定する認定スキームも組み込まれている。また、様々な分野で改善が実施されるよう、各クラブに適した指導や実務的なアドバイスも提供する。
EFLグリーン・クラブスの取り組みに参加する際の費用はEFLが負担し、またEFL自体も統括機構としての環境活動改善のためにGreenCode評価の対象となる。参加クラブは『GCマーク』取得を目指すこととなり、査定後は独立評価報告書を受け取る。
また、これから環境活動の改善を目指そうというクラブについては、GreenCode改善計画(GreenCode Improvement Plan)というプログラムで支援。EFL基金はクラブとの調整に従事する持続可能な開発担当コーディネーターを配置し、各クラブのコミュニティ活動組織にも同様の調整役を配置することを促している。
ヴィンス氏は、EFLグリーン・クラブスの発足について次のように話した。
「GreenCodeには、私たちが10年の歳月をかけてFGRをエコクラブ化し、サステナビリティの分野の世界的なスタンダードを確立してきた中で学んだすべてが詰まっています。GreenCodeは、温暖化ガス排出量ネットゼロに向かって活動するすべてのEFLクラブを支援します。
この取り組みを正式に立ち上げることができて興奮していますが、何よりも嬉しいのは私たちのFGRが所属するEFLでそれを実現できたことです。持続可能性の重要性を明確にし、リーグ全体で責任ある行動を取ることが、他者にとっても完璧なロールモデルになることにつながります」
また、EFLのトレバー・バーチ最高経営責任者(CEO)は、次のように話した。
「気候変動は、現在人類が直面している問題の中でも最大級のもので、EFLと加盟クラブが環境への負荷低減のために行動を起こすことは非常に重要な意味を持ちます。
気候変動の危機は、プロサッカークラブにも影響を及ぼすため、今こそEFLと加盟クラブがこの分野で力を合わせて取り組む必要があります。
私たちは、環境保護分野の世界的リーダーたちと協働しており、いくつかのクラブはすでに持続可能なクラブづくりを目指して実際に動き始めています。EFLの全加盟クラブが、より持続可能な未来に向かって歩みを進められるように、EFLグリーン・クラブスが専門性と知見を提供するプラットフォームになれればと思っております」
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - EFL launches Green Clubs initiative
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB