スポーツやeスポーツの分野を専門とする投資顧問会社のグィネヴィア・キャピタル(Guinevere Capital)は、ニュージーランドのオークランド市のイーデン・パークに新たなeスポーツ施設を開設すると発表した。
この『イーデン・パーク・eスポーツ・ハイパフォーマンス・センター』は2020年第3四半期にオープンする予定で、オセアニア地域のeスポーツコミュニティのハブ、そして次世代のeスポーツスターを育成する最新鋭トレーニングセンターとして機能することが期待されている。
同施設は、オーストラリアを本拠地にしているeスポーツのプロチーム『ダイア・ウルブズ』など、オセアニアを代表するeスポーツチームが活動できるよう、プロ仕様の練習設備や配信ブース、放送設備などを揃える。また、市民が参加可能なリーグ戦を毎週開催するなど、地域コミュニティのゲームハブとしても幅広い利用を見込んでいる。
生中継や実況が可能な放送スペース、大規模な大会を開催する場合に必要なLANエリア、5Gと光回線も完備されるほか、国内外のコンテンツクリエイターのための配信ブースも常設される。
イーデン・パークはニュージーランド最大のスタジアムで、最大収容人数は60,000人。主にラグビーやクリケットの試合を開催しているが、eスポーツ施設の整備による新たな観客層の呼び込みを模索している。
イーデン・パークのニック・ソートナー最高経営責任者(CEO)は、イーデン・パーク・eスポーツ・ハイパフォーマンス・センターについて次のように話した。
「ニュージーランドのナショナルスタジアムであるイーデン・パークは、象徴的な建物であると同時に、ニュージーランド人や世界中から訪れる観光客にとって特別な思い出の場所でもあります。イーデン・パーク・eスポーツ・ハイパフォーマンス・センターは、まさにイーデン・パークが多様化、進化、そして新技術の最前線にあることを示すものです」
グィネヴィア・キャピタルはオーストラリア、ニュージーランド、そして欧州におけるスポーツのエコシステムを開拓を目指している。イーデン・パーク・eスポーツ・ハイパフォーマンス・センターは、トゥイッケナム(イングランド、ロンドン)やシドニー・クリケット・グラウンドに続いて同社が開設する最新のスタジアム内eスポーツ施設となる。
グィネヴィア・キャピタルのマネージング・ダイレクター、デイビッド・ハリス氏は新施設について次のように話した。
「イーデン・パーク・eスポーツ・ハイパフォーマンス・センターは、オーストラリアやニュージーランドのeスポーツコミュニティが集まり、eスポーツ科学や練習哲学を発達させ、そしてプレーヤーやストリーマーが技術を磨いて自身のブランドを確立するeスポーツの坩堝(るつぼ)になるでしょう。
eスポーツは新たなタイプの選手(プレーヤー)を生み出す現代的な巨大産業です。そんなeスポーツの最先端施設が、偉大な歴史と文化的意義を持つイーデン・パークにオープンすることはふさわしいことだと感じています。eスポーツはニュージーランドの未来を担う重要な産業になると信じており、その第一歩に関与できたことを誇りに思います」
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元記事 - Eden Park makes move into esports
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