エヴァートン、新スタジアム敷地内の歴史遺産建築物の改修計画を発表
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ブラムリー・ムーア・ドックの第2級歴史遺産のアキュムレータ管理棟
ブラムリー・ムーア・ドックの第2級歴史遺産のアキュムレータ管理棟 (画像:Everton FC)

イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のエヴァートンFCは、ブラムリー・ムーア・ドックに建設を予定している新スタジアムの敷地内にある旧アキュムレータ管理棟を改修する計画を発表した。

エヴァートンは指定建築物開発許可(Listed Building Consent)をリヴァプール市議会に申請済みで、クラブは事業計画の中で敷地内にある築138年の第2級歴史遺産に指定されている旧アキュムレータ管理棟を改修することを提案。改修後は、展覧会場およびエヴァートンや港湾の歴史を伝える歴史資料館として新スタジアムのファン広場に組み込むとしている。また、建物の一部をカフェとして開放する案も示されている。

市議会に提出された指定建築物開発許可申請では、老朽化が進む旧アキュムレータ管理棟の風雨からの保護、建物構造の補強、機能性を高めるための出入り口の追加などが提案されている。

エヴァートンは長年使用されていなかった旧アキュムレータ管理棟の老朽化を阻止し、可能な限り復元することで「過去を懐古しつつ、将来的な持続可能な歴史遺産保護を実現できる」としており、港湾開発および歴史遺産改修のガイドラインを遵守する方針を明確にしている。

ブラムリー・ムーア・ドックに建設予定のエヴァートンの新スタジアム
ブラムリー・ムーア・ドックに建設予定のエヴァートンの新スタジアム (画像:Everton FC)

1883年に完成した旧アキュムレータ管理棟は、ブラムリー・ムーア・ドックを出入りしていた鉄道システムの一部として港湾内のインフラ施設にエネルギーを提供していたが、港湾での役目が終わり、無人化してからは老朽化を懸念する声が上がっていた。

ブラムリー・ムーア・ドックにおける新スタジアム建設を巡っては、歴史遺産の保全を訴える団体の懸念の声に応えるかたちでクラブが2020年8月末にドック保全も視野に入れたデザイン改訂案を発表。新たな階段広場の設置や立体駐車場案の撤回など、主に西スタンド側の変更を提示した。

そして2021年2月23日、リヴァプール市議会の建設開発委員会は全会一致でエヴァートンの新スタジアム建設計画とクラブの現在の本拠地であるグディソン・パークのレガシー事業を承認。大型スタジアム建設計画を審議する英国政府の審査委員会の最終確認を経て、2021年3月、英国政府は正式に収容人数52,888人の新スタジアム建設計画を許可し、起工までの道筋が開けた。

エヴァートンは2024年中の新スタジアム開場を目指しており、2020年12月の市議会承認に期待をかけていたが、承認が2021年2月にずれ込んだことで若干の遅延が生じていた。新スタジアムの総工費は約5億ポンド(約748億円)で、およそ15,000の雇用を生み出すと試算されている。また、ホームゴール裏は13,000席のワンスロープのスタンドとなることが決定している。

エヴァートンは、旧アキュムレータ管理棟の指定建築物開発許可についてリヴァプール市議会が今後数ヶ月で決定を下すと予想しているが、新スタジアム建設のための他の作業には影響がないため、予定通り2021年夏には起工したいとしている。

※金額はすべて2021年4月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Everton outlines plan to highlight history of stadium site

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