サウスエンド・ユナイテッドの新スタジアム建設計画、実現に向けて一歩前進
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サウスエンド・ユナイテッドの新スタジアムの完成イメージ
サウスエンド・ユナイテッドの新スタジアムの完成イメージ(画像:Populous)

イングランドのサッカー、ナショナルリーグ(5部)のサウスエンド・ユナイテッドFCが進める新スタジアム建設計画について、英国政府のマイケル・ガヴ住宅・コミュニティ・地方自治大臣が政府による審議を必要としないと判断したことが報じられた。新スタジアム建設に向けて、クラブにとっては大きな一歩となりそうだ。

サウスエンドの新スタジアム建設計画は、2021年10月にサウスエンド=オン=シー市議会が開発を承認しており、実現すれば住宅マンションが組み込まれたユニークなスタジアムが市内のフォセッツ・ファーム地区に建つことになる。設計は、トッテナム・ホットスパー・スタジアムなどを手掛けた世界屈指のスポーツ建築事務所のポピュラス(Populous)社が担当している。

新スタジアムの躯体および周辺には合計で1,114戸の新築住宅マンションが開発され、そのうちの333戸は市民向けの低価格住宅となる。また、新スタジアムへの移転後、クラブの現在の本拠地『ルーツ・ホール』の跡地には、502戸の賃貸マンションが整備される。

ポピュラスの設計プランには、新スタジアムの敷地内にホテルと会議場、店舗、商業スペース、そしてサッカー練習場も整備されることが含まれており、同社はスタジアムの躯体に住宅や宿泊施設が組み込まれるという新たな複合型スタジアムの整備モデルを確立したいとしている。

住宅マンションの入口、会議場および試合日のVIPホスピタリティ受付は新スタジアムの北スタンドに設置され、躯体上部のビルにも住宅マンションが整備される。

Echo紙によると、サウスエンド=オン=シー市議会のキャロル・マルローニー環境・文化・観光・開発担当議員は、英国政府が審議を必要としないと判断したことを歓迎しつつ、新スタジアム建設実現に向けてはまだ乗り越えなければならない障壁があるとし、次のように話した。

「まず、各種契約などの法務上の手続きが完了しないかぎり、最終的な建築開発許可は発行されません。新スタジアムの建設スキームの一部については、より詳細な建築開発許可申請を提出してもらう必要があるので、まだすぐに起工というわけにはいきませんが、それでも政府による審議の必要がないというのは良い知らせです。ここまでくるのに本当に長い年月を要しましたから」

また、サウスエンド=オン=シー市議会の保守党グループのリーダー、トニー・コックス議員は次のように話した。

「サッカークラブと新スタジアム建設に関しては何の問題もありません。

ただ、建設計画がどのように資金調達をしていくかということ、それから整備された住宅マンションや賃貸用マンションを市民の皆様がどのように利用できるのかという部分については問題があると考えています」

サウスエンド・ユナイテッドは1955年の開場以来、収容人数1万2,392人のルーツ・ホールを本拠地としている。2020-21年シーズン後にEFLリーグ2(4部)から降格した。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Southend United stadium clears major hurdle

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