イタリアのサッカー、セリエA(1部)のカリアリ・カルチョのトマソ・ジウリーニ会長は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による経済の停滞状況を鑑み、新スタジアムの敷地内に併設予定だった商業スペースを断念すると発表した。
イタリアでは2020年3月9日から都市封鎖をしているが、同年4月26日時点で2万6,000人以上が死亡している。欧州の他のリーグ同様、同国のセリエAも中断されており、再開の目途は立っていない。
25,200席の新スタジアムは、カリアリの以前の本拠地『スタディオ・サンテーリア』と同じ場所に建設予定で、竣工は2024年を予定していることから、クラブは建設工事が来年中には着工することを望んでいる。
カリアリは、スタディオ・サンテーリアが解体に向けて閉鎖された後は2017-18年以降、新スタジアムに移転するまでの期間限定でサルデーニャ・アレーナを本拠地としている。
新スタジアムの敷地内には商業スペースが併設され、近隣の運河も改修される予定だったが、ジウリーニ会長は計画の縮小を決断したとし、イタリアの通信社のANSAに対して次のように述べた。
「迫りくる不況への恐怖に怯えながらも、回復への希望を夢見ているこの状況で、新しい商業スペースを整備しようとは誰も思わないでしょう。今は、商社や中小企業を支援する時です」
カリアリが推進する2万5,200席の新スタジアムは、改修で将来的に3万席まで拡張可能な設計で、2019年11月にカリアリ市議会が整備計画を承認したことで大きく前進していた。
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元記事 - Cagliari scales back stadium ambitions due to COVID-19
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