オークランド市議会、アスレチックスの新球場計画の環境影響報告書を承認
オークランド市議会、アスレチックスの新球場計画の環境影響報告書を承認

オークランド市議会、アスレチックスの新球場計画の環境影響報告書を承認

  • twitter
  • facebook
  • bookmark
  • push
  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7
アスレチックスの新ボールパークの完成イメージ
アスレチックスの新ボールパークの完成イメージ(画像:Oakland A's)

米国カリフォルニア州のオークランド市議会は、野球のメジャーリーグ・ベースボール(MLB)のオークランド・アスレチックスが進める新ボールパークエリア開発計画の環境影響報告書を賛成多数で承認した。野心的な新球場建設計画の実現がまた一歩近づいた。

総事業費120億米ドル(約1兆3,866億円)の新ボールパークエリア開発計画には、低価格住宅マンションや公園、オフィスビル、3,500席のイベント会場、ホテル、8,900台分の駐車スペースなどの整備も含まれ、市議会は3,500ページにわたる環境影響報告書の内容について採決し、賛成6票・反対2票の賛成多数で承認となった。

オークランド・アスレチックスのデイブ・カヴァル会長は、市議会の環境影響報告書の承認はプロジェクト実現に向けた大きな一歩だと歓迎したうえで、San Francisco Chronicleに対して次のように話した。

「アスレチックスのウォーターフロント球場開発が、ここまで現実味を帯びたことはありませんでした。まだまだやらなければならないことは山積みですが、今回の市議会の承認は重要なマイルストーンだといえます」

オークランド市議会は今後、3万5,000席の新ボールパークを含むエリア開発計画の最終合意に向けてアスレチックスとの協議を続ける。

アスレチックスは、オークランド市に残る最後の主要スポーツリーグのチームで、2021年10月にはアラメダ郡議会も新ボールパークエリア開発計画についてオークランド市議会の提案に賛同。アラメダ郡は、新ボールパークエリア開発計画が生み出す莫大な固定資産税を原資とした建設資金の補填について、拘束力を伴わない採決を実施。賛成4票・反対1票の賛成多数で市議会と歩調を合わせることが決まった。

アスレチックスは、現在の本拠地『リングセントラル・コロシアム』の賃借契約が2024年に切れた後は、別の球場に移転すると明言しており、新ボールパークエリア開発計画のインフラ整備費の補填が確約されなければ、オークランド市から移転することを示唆していた。

2021年5月には、MLBがアスレチックスに対し、オークランド市外への移転を許可したと認めたことで、オークランド市は7月に急遽、まだアスレチックスが合意していない条項を含む契約案を賛成多数で可決。この契約案が否決されていた場合は、ハワード・ターミナルでの新ボールパークエリア開発計画は撤回となり、アスレチックスの市外への移転が決定的なものになっていた可能性が高かった。

オークランド市からは、すでにバスケットボールの北米最高峰NBAのゴールデンステート・ウォリアーズが2019-20年シーズンにサンフランシスコのチェイス・センターへ、アメフトの全米最高峰ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のレイダースも2020年シーズンにラスベガスのアレジアント・スタジアムに移転しているため、市議会はなんとしても最後の主要リーグチームであるアスレチックスの移転だけは避けたいところだ。

※金額はすべて2022年2月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - Oakland A's hail key decision for ballpark

TSB-Logo.png

THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB

  • line
  • twitter
  • facebooks
  • bookup
  • push7