スペインのサッカー、ラ・リーガ・サンタンデール(1部)のレアル・マドリードCFは、世界中のファンが参加可能なソーシャルプラットフォーム『レアル・マドリード・バーチャル・ワールド(Real Madrid Virtual World)』開発のため、アストッシュ・テクノロジー(Astosch Technology)社とパートナーシップ契約を締結した。
レアル・マドリード・バーチャル・ワールドでは、現在改修中のレアル・マドリードの本拠地『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』の「超リアルな」バーチャル・スタジアムツアーを提供するほか、クラブ・ミュージアムやこれまで未公開だった情報コンテンツへのアクセスなども提供していく。
多言語の文字情報と音声翻訳チャット機能がリアルタイムで提供されるため、異なる国のファンたちが言語の壁を超えて交流することが可能だ。また、異なる母国語のサポーター同士がバーチャル空間に『ルーム』を作り、体験を共有したり議論することもできるようになる。
レアル・マドリード・バーチャル・ワールドは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末からアクセスできる。地理位置情報に基づくランキング・システムもあり、参加人数が最多のルームを作成すると、限定特典を獲得できる会員限定コンテストも実施する。
アストッシュ・テクノロジーによると、バーチャル・ワールドのプラットフォームに世界中のサポーターが参加できる仕組みは世界初とのことだ。
エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ改修事業の総工費は当初試算されていた8億~9億ユーロ(約1,091億~1,228億円)を大きく上回ることが予想されているが、改修工事自体は2023年初頭には竣工する予定だ。
レアル・マドリードは2022年4月、スタジアム内のAV機器・サービス事業者としてダクトロニクス(Daktronics)社と複数年のパートナーシップ契約を締結。ダクトロニクスは、機器設置・維持管理パートナーのレガス・アルキテクトゥラ・エ・インジェニエリアと協業し、360度のスコアボードやスタジアム1階のピッチ周りのLEDリボンビジョンなど、改修後のスタジアムに合わせてカスタマイズしたAV機器を設計、製造、提供する。最終的に、面積3,700 m2分のLEDスクリーンが新生ベルナベウに設置される。
また、2022年1月にはクラブが飲食、マーチャンダイズ、販売、スタジアム運営を専門とする米国のレジェンズ(Legends)社と長期契約を締結したと報じられた。
報道によると、レアル・マドリードとレジェンズのパートナーシップ契約の契約期間は25年で、事前設定された収入目標が達成された場合、レジェンズは新生ベルナベウの運営会社から利益の20%を受け取る権利を保有するとされている。
※金額はすべて2022年5月下旬で換算
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元記事 - REAL MADRID CLAIMS FIRST WITH VIRTUAL WORLD VENTURE
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