スペインサッカー連盟 (RFEF)は2022年7月14日、ポルトガルとの共催で招致を目指している2030年FIFAワールドカップの開催候補地を発表した。
今回発表されたのはスタディオ・ムニシパル・デ・バライードス(ビーゴ)、エスタディオ・デ・リアソール(ラコルーニャ)、エスタディオ・ムニシパル・エル・モリノン=エンリケ・カストロ・"キニ"(ヒホン)、エスタディオ・サン・マメス(ビルバオ)、エスタディオ・アノエタ(サン・セバスティアン)、エスタディオ・デ・ラ・ロマレーダ(サラゴサ)、カンプノウ(バルセロナ)、RCDEスタジアム(コルネリャ=エル・プラット)、サンチャゴ・ベルナベウおよびワンダ・メトロポリターノ(共にマドリッド)、ヌエボ・メスタージャ(バレンシア)、エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ(ムルシア)、エスタディオ・オリンピコ・デ・ラ・カルトゥーハ(セビージャ・サンティポンセ)、エスタディオ・ラ・ロサレーダ(マラガ)、エスタディオ・グラン・カナリア(ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア)の15か所。
このうちの9か所がラ・リーガ・サンタンデール(1部)のクラブの本拠地で、4か所はラ・リーガ・スマートバンク(2部)に所属するクラブの本拠地だ。エスタディオ・デ・リアソールだけが、プリメーラ・ディビシオンRFEF(3部)に所属するデポルティーボ・ラ・コルーニャの本拠地で、セビージャとサンティポンセに跨るエスタディオ・オリンピコ・デ・ラ・カルトゥーハは、通常はクラブが本拠地利用していない陸上競技場だが、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝や2021年夏のUEFA欧州選手権(EURO)を開催した実績がある。
スペインとポルトガルの共催が決定した場合、最終的にスペインから11スタジアム、ポルトガルからは3スタジアムが開催会場として選定されることになる。スペインは1982年ワールドカップを開催した歴史があるが、ポルトガルにとっては初の開催となり、2004年EURO以来の主要国際大会となる。
国際サッカー連盟(FIFA)は、現時点では2030年FIFAワールドカップの開催招致要件を発表していないが、RFEFは開催に興味を示している会場に招致に関する文書を送付済みだ。RFEFによる評価プロセスは2022年11月まで続く。
FIFAワールドカップのグループステージの試合開催要件には、スタジアムの収容人数が4万人以上であることが含まれている。準決勝開催には6万人以上、決勝開催には8万人以上の収容人数が必須だ。
2026年FIFAワールドカップ(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの北中米3ヶ国共催)から参加国数が48ヶ国に増えるため、2030年FIFAワールドカップも同じく48ヶ国の参加が決まっている。
RFEFとポルトガルサッカー連盟(FPF)は数年にわたり、2026年FIFAワールドカップ招致で落選した北アフリカのモロッコと共闘して2030年大会招致の準備をしてきたが、最終的に2021年6月に両国の共催のかたちで正式に招致を表明した。
だが、スペインとポルトガルの共催案の対抗馬として名乗りを上げている南米4ヶ国(アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリ)共催案も強力な候補として存在感を放っており、招致レースは一筋縄ではいきそうにない。2022年6月には参加すれば5ヶ国目となるボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ市が収容人数6万5,000人の新スタジアム整備を表明するなど、招致に向けた動きは熾烈になってきている。また、北アフリカのモロッコ、アルジェリア、チュニジアの3ヶ国共催構想も浮上しており、予断を許さない状況が続く。
2030年FIFAワールドカップ開催地は2024年中に発表される予定だ。
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元記事 - RFEF ANNOUNCES 15-VENUE SHORTLIST FOR 2030 WORLD CUP BID
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