MLBのマリナーズ、T-モバイル・パークの高級ホスピタリティラウンジのアップグレードを発表
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プレス・クラブの座席のイメージ
プレス・クラブの座席のイメージ (画像:Seattle Mariners)

野球の北米最高峰、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)のシアトル・マリナーズは、2023年のMLBオールスターウィーク開催を前に、本拠地『T-モバイル・パーク』のVIPホスピタリティラウンジのアップグレード事業の詳細を公表した。

今回のアップグレードの総工費は5,500万米ドル(約70億円)で、記者席を取り壊して新たな高級ホスピタリティラウンジを整備するほか、既存の最上級ホスピタリティラウンジ『ダイヤモンド・クラブ』の大規模改修を実施する。

ダイヤモンド・クラブは、飲食等も無料でサービスを受けられるT-モバイル・パーク内の最上級ホスピタリティラウンジで、同球場が1999年に開場して以来、ダイヤモンド・クラブが改修されるのは初のこととなる。アップグレード後のラウンジ面積は約1,207 m2で、ホームプレート裏の最前列8列の指定席に座る400名のダイヤモンド・クラブ会員が快適な時間を過ごせるように厨房やトイレも刷新する。

ダイヤモンド・クラブの改修後のイメージ
ダイヤモンド・クラブの改修後のイメージ (画像:Seattle Mariners)

記者席を新たなラウンジに改装する『プレス・クラブ』は、200名の会員が屋内外の座席を利用できるほか、バーで飲食を楽しむオプションもある。プレス・クラブ整備に伴い、記者席はテーブル席やロージボックス席で構成される1塁側の『テラス・クラブ』階に移築される。

シアトル・マリナーズのケイティ・グリッグス事業運営本部長は、今回のアップグレード事業について次のように話した。

「過去20年以上にわたり、私たちはT-モバイル・パークが最上級のプロスポーツ施設であり続けるよう、維持管理とアップグレードに注力してきましたが、現在は次のフェーズへと移行し、以前から必要性を感じていた高級ホスピタリティ体験の改善に取り組んでおります。

ダイヤモンド・クラブのアップグレードと拡張、そしてプレス・クラブの整備により、ファンの皆様のリクエストに応えるのはもちろんのこと、シアトル市場やプロスポーツ市場全体と比べても最上級といえる新たなサービスを提供し続けるという球団の義務を果たしていきたいと思っております」

プレス・クラブの完成イメージ
プレス・クラブの完成イメージ (画像:Seattle Mariners)

マリナーズは、今回のアップグレード事業は、T-モバイル・パークが施設の状態とファン体験の充実の両面において、常にMLB最高クラスの球場で在り続けるための継続的な改修計画の一環で実施されるもので、球団は現在の25年間の賃借契約が締結された2019年以降の10年間で既に1億米ドル(約127億円)以上の設備投資を行なってきたとしている。

なお、マリナーズは、地元のホテル宿泊税を原資とするキング郡宿泊税(King County Lodging Tax)から収入を受け取っておらず、改修やアップグレード事業の費用はすべて球団が資金を出している。今回のホスピタリティラウンジのアップグレード事業については、スカンスカ(Skanska)社がプロジェクト管理および施工パートナーとして、また、ポピュラス(Populous)社が建築設計およびデザイン担当として参加している。

ワシントン州MLBスタジアム公共施設管轄区(Washington State Major League Baseball Stadium Public Facilities District=PFD)のステイシー・グレイヴン理事長は、マリナーズによるホスピタリティラウンジのアップグレードを次のように歓迎した。

「今回の発表は、PFD理事会にとっても最高のニュースです。これまで、マリナーズはチケットや飲食商品を多くの来場客が購入しやすい適正価格で販売してくれており、球場を所有・運営するPFDとしては感謝しております。

ダイヤモンド・クラブのアップグレードとプレス・クラブの開設により、T-モバイル・パークは今後も全米屈指の球場として人気を博し、公共投資の価値を維持してくれることでしょう。まさにそれこそが、マリナーズとPFDが2019年に賃貸契約の延長に署名した際に共有していたビジョンであり、今回のアップグレード事業のコンセプトにもこのビジョンが色濃く反映されていることを非常に嬉しく思います」

T-モバイル・パークでは、センターフィールドのホームブルペンに隣接する飲食エリアの『ザ・ペン(The 'Pen)』やホームプレートゲート頭上の『ルーフトップ・ボードウォーク(Rooftop Boardwalk)』の遊歩道、子ども向けのキッズコーナーの整備、レフトフィールド・ゲートの拡張など、過去数年で様々な改修事業を実施している。

※金額はすべて2022年4月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - SEATTLE MARINERS UNVEILS $55M HOSPITALITY OVERHAUL AT T-MOBILE PARK

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