野球の北米最高峰、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)のワシントン・ナショナルズは、パブリックブロックチェーンのプロトコルで、暗号通貨市場における世界最大規模の自律分散型組織(DAO)のテラ(Terra)と幅広い分野でのパートナーシップ契約を締結した。プロスポーツ界初の取り組みとして注目される。
今回のパートナーシップ契約では、将来的にナショナルズのファンが利用可能なブロックチェーンや暗号通貨取引アプリの開発を主軸に置いており、ナショナルズによると、早ければ来シーズンにもステーブルコインのTerraUSD(UST)が球団の本拠地『ナショナルズ・パーク』での決済方法として利用できるようになる。
また、テラは今回のパートナーシップの一環で、ナショナルズ・パークのホームプレート裏のプレミアム会員スペース『ザ・ナショナルズ・クラブ』の命名権も獲得し、同スペースは『ザ・テラ・クラブ』の名称となる。ザ・テラ・クラブでは飲食が無料で提供され、ドラフトビールやハウス・ワインが用意されたプライベートバーやプレミアムシェフズ・テーブルも利用できるほか、観戦席への飲食のデリバリーも実施される。
クラブスペースのネーミングライツ以外には、スタジアム内の広告掲出権やナショナルズのSNSで配信される5話構成のデジタル動画シリーズのスポンサー権などがパートナーシップ契約に含まれている。
ワシントン・ナショナルズのマネージング・プリンシパル・オーナー、マーク・D・ラーナー氏は、テラとのパートナーシップ契約合意について次のように話した。
「ナショナルズは、世界最高峰の球団として常に最先端を目指しております。今回、ナショナルズ・パークの最上級クラブスペースの命名権をテラが獲得し、USTという暗号 通貨の決済利用といった、これまでにない新たなかたちのファン体験を球場に導入してくれることを楽しみにしております」
また、テラフォーム・ラブス(Terraform Labs)の創業者、ド・クウォン氏は、ナショナルズとのパートナーシップを次のように歓迎した。
「DAOとスポーツ球団が組むという前代未聞のパートナーシップが実現したことは、暗号通貨とDeFi (分散型金融)が一般大衆にも親しみやすい存在になる新たな世界の幕開けを意味します。
今回のパートナーシップを承認したことで、我々のコミュニティは、ワシントンD.C.で重要な仕事をしている政治家を含む市民の皆様に対し、分散型金融資産やそれを支える急成長中の新技術に関する情報を提供していく新たな手段を手に入れたのです」
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元記事 - WASHINGTON NATIONALS EMBRACE CRYPTOCURRENCY WITH TERRA DEAL
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