編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (後編)
編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (後編)

編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (後編)

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編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンターのオープニングに行ってきた ~ (後編)

2021年9月19日(日)、鹿児島ユナイテッド FC の専用練習場『鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンター』の利用開始セレモニーが開催されました。
前編では記念式典の様子をレポートしましたが、後編では鹿児島ユナイテッド FC の徳重剛代表にお話を聞きました。

(聞き手・筑紫直樹)

鹿児島ユナイテッドFCの徳重代表
鹿児島ユナイテッドFCの徳重代表 (写真:KAGOSHIMA UNITED FC)

-いよいよ専用練習場が利用開始となったことについて、率直なご感想を教えてください。

徳重代表:フットボールクラブとして、専用の練習場を確保できるようになったことは非常に重要なことで、嬉しく思います。

ほぼ毎日トレーニングを行うプロチームが、練習場を確保するために転々とジプシー状態では選手・スタッフにとっては大きな負担となりプレー以外による怪我等のリスクも高かったと思います。また、転々と様々なグラウンドを利用させて頂くにしても、芝生管理者、施設管理者、一般利用者や大会利用者など、多くの関係者による複雑な調整とご理解を毎度頂戴しながら利用させて頂いてきました。

更には、地元のプロチームがほぼ毎日利用することによって、県外チームのキャンプ誘致が出来なくなるなど、地元経済にとっても良くない側面もあったと思います。

これまでの我々の利用に際し、ご理解・ご尽力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げたいです。また、工事関係者のご尽力により整備が安全に無事に進み、素晴らしい施設となったことにも感謝を申し上げます。

専用練習場の天然芝ピッチ
専用練習場の天然芝ピッチ (写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

-専用練習場が完成したことは、チームにとってどのような意味を持つとお考えでしょうか。

徳重代表: もちろん、練習場が安定することで、移動等の負担や確保するためのスタッフの労力が大幅に軽減され、よりトレーニングに集中できる環境となります。

また、これまでは施設を借りている時間内に全て終わらせ撤収する必要がありましたが、今後は、例えば、全体練習の後に時間を気にすることなく納得いくまで自主練が出来るというようになります。

更には、アカデミーもトップチームと同じ場所でトレーニングができますので、目標となる選手やプレーのイメージが定着しやすくなるでしょう。

今後は、県サッカー協会とも連携を図りながら鹿児島の競技力向上にも資する施設となります。そして、一般利用についても準備を進めており、地域住民の交流の拠点となり、まさに「喜びが入る」施設になっていきます。

トップチームだけでなくアカデミーの子どもたちも利用
トップチームだけでなくアカデミーの子どもたちも利用 (写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

-今回の専用練習場整備にあたり、資金調達で工夫された点について教えてください。

徳重代表: 企業版ふるさと納税を活用して整備する制度を用意頂いた自治体やクラブの趣旨に賛同しご支援頂いたスポンサー企業、そして、金融機関による支援等、官民が連携した整備となりました。

-第2期など、今後の展望(クラブハウスなど)について教えてください。

徳重代表: クラブハウスも新型コロナの収束状況を見据えながら出来るだけ早い段階で整備に着手していきたいと思います。なお、鹿児島ユナイテッドFCでは、トレーニングセンター整備にかかった費用や今後の運営費のサポートを目的とした 『喜入トレーニング施設環境整備支援募金』 (2022年1月31日まで)を実施しております。トレーニングセンターでの名前掲出やクラブからの御礼状、さらに施設名称投票キャンペーンへの参加といった募金者特典もありますので、ご興味ある方はぜひご参加いただければ幸いです。

鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンターの完成イメージ
鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンターの完成イメージ (写真: KAGOSHIMA UNITED FC)

-サポーターや地域の方々にメッセージをお願いします。

徳重代表: いつも鹿児島ユナイテッド FC に熱い応援と厚いご支援を頂き有難うございます。
今回の練習場整備は、皆様のご理解とご支援があって整備ができました。

トップチームやアカデミーの選手はもちろんのこと、この施設で育った子供たちが満員のサッカースタジアムで躍動することを夢見て引き続き邁進してまいります。

クラブとして、引き続き 「鹿児島をもっとひとつに。」 を合言葉に、ALL鹿児島で地域を盛り上げ、鹿児島を全国に発信してまいります。ぜひともご理解、ご賛同頂き、鹿児島から全国へ、そして、世界にまで通用するクラブ創りに格段のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

-ありがとうございました!

<了>

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