編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (前編)
編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (前編)

編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち 鹿児島ユナイテッド専用練習場オープニングに行ってきた ~ (前編)

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編集者コラム第20回 ~ 新たなる官民連携のかたち
鹿児島ユナイテッド FCトレーニングセンターのオープニングに行ってきた ~ (前編)

2021年9月19日(日)、鹿児島ユナイテッドFCの専用練習場 『鹿児島ユナイテッド FCトレーニングセンター』 の利用開始セレモニーが開催されました。
長年"ジプシー生活"を送ってきたクラブにとって悲願だった専用の練習場。
その記念式典の様子をレポートします。


(取材と文・有川久志)

鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンターの人工芝ピッチ
鹿児島ユナイテッド FC トレーニングセンターの人工芝ピッチ(写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

鹿児島市喜入地区。市内中心部から車で40分ほど。道の駅・喜入を横目に、橋を渡ると鮮やかな緑のグラウンドが現れます。JR喜入駅からは徒歩12分。公共交通機関で行けるのも嬉しいですね。

もともとは、『喜入いきいきふれあい広場』という原っぱでした。その所有者である鹿児島市が無償で土地を提供。今回、人工芝一面、天然芝二面分が整備されました。

広々とした天然芝2面分のピッチ
広々とした天然芝2面分のピッチ (写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

人工芝は、鹿児島ユナイテッド FCのスクール生、アカデミーの各カテゴリーの練習に加え、県サッカー協会が主催する大会に活用するほか、一般への貸し出しも検討しているとのことです。LED照明灯も6灯設置され、ピッチはJFAロングパイル人工芝ピッチ公認基準を満たしています。記念式典後のエキシビジョンマッチでは、地元のシニアチーム『鹿児島元老FC』の試合が行われていました。

エキシビションマッチに登場した鹿児島元老FCの皆さん
エキシビションマッチに登場した鹿児島元老FCの皆さん (写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

スプリンクラー設備も整った天然芝のピッチは、鹿児島ユナイテッド FCトップチーム専用の練習場となり、10月に使用をスタートする予定。

天然芝、人工芝のピッチ計3面を中心とした第1期工事の総工費は約5億5,000万円。当初は3月末に完成予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オープンが半年ほどずれ込んだとのこと。クラブハウスは第2期工事で建設予定ですが、完成時期は未定。

この施設整備におけるキーワードは"官民連携"。土地は鹿児島市が無償提供し、工事費用は企業版ふるさと納税の仕組みを使って集められました。

官民連携の力で生まれた練習場
官民連携の力で生まれた練習場 (写真: KAGOSHIMA UNITED FC)

記念式典には塩田康一鹿児島県知事や、下鶴隆央鹿児島市長も参加。もともと試合ユニフォームに鹿児島市のロゴが入るなど、地元自治体の積極的な支援を感じるクラブ。市長の挨拶の中でも 「鹿児島ユナイテッドは地元の資産」 という発言もありました。

地元喜入地区も、JR喜入駅から練習場までの道を 『喜入ユナイテッドロード』 として、ペイントやのぼり旗で装飾。見学に訪れるであろうサポーターを盛り上げます。

地元の喜入もクラブの活躍を後押し
地元の喜入もクラブの活躍を後押し (写真: Hisashi Arikawa/THE STADIUM HUB)

まさに、自治体と企業と地元が物心両面でサポートして整備されたクラブの悲願だった専用練習場。ここからどんな物語が発信されるか、楽しみになりました。

後編では、念願の専用練習場を開設した鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛社長にお話を聞きいた独占インタビューをお届けします。

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