イングランドの15人制ユニオン式ラグビー、プレミアシップ(1部)のグロスター・ラグビーは、2021-22年シーズンに同リーグのチームとしては初となる完全カーボンニュートラルなリユースカップを本拠地『キングスホルム・スタジアム』に導入すると発表した。
グロスターは今回のリユースカップ導入にあたり、イベント・カップ・ソリューションズ(Event Cup Solutions)社と提携。同社が提供するONE Planet ONE Chance®リユースカップシステムは、完全管理型の持続可能なリユースカップシステムで、カップの輸送と洗浄で発生する二酸化炭素排出量を、英国内の植樹事業に参加することでオフセットしている。
今回の取り組みは、キングスホルム・スタジアムにバーサービスを提供しているフリーマンズ・イベント・パートナーズ(Freemans Event Partners)社の紹介で導入が実現した。同社は、英国で初めてONE Planet ONE Chance®リユースカップシステムをスポーツ施設に導入した実績がある。
イベント・カップ・ソリューションズのダイレクター、ジョン・リーブス氏は、キングスホルム・スタジアムに同社のリユースカップを導入することについて次のように話した。
「ONE Planet ONE Chance®の各種リユースカップには、再利用と返却を促すメッセージが明記されており、スタジアムを運営するスポーツクラブや運営会社はカップを購入する必要がない、つまり初期投資が発生しないのです。カップはレンタルしてもらえば、何度でも再利用できます。また、他のスタジアムで展開されているクラブのロゴや選手の画像などを転写したリユースカップ等は、来場客がお土産として持ち帰ってしまい、最終的にはプラスチックごみとして廃棄されるケースが多いことから、シンプルな環境メッセージだけを明記することで、より確実に返却してもらう狙いもあります。
今回のプロジェクトで、環境に対する責任を真剣に考慮し、実際に違いを生み出す事業に取り組むフリーマンズ・イベント・パートナーズおよびグロスター・ラグビーと協働できることを嬉しく思っております。2021-22年シーズンにキングスホルム・スタジアムでONE Planet ONE Chance®リユースカップシステムをご利用いただくことで、イベント・カップ・ソリューションズはカーボンオフセット事業を専門とするSQSTRが管理する英国認証済み植樹事業で120本以上の木を植えることになります」
また、グロスター・ラグビーの持続可能性担当ダイレクターに就任したばかりのリチャード・ウェラー氏は、次のように話した。
「持続可能性は、クラブの経営にとって重要な柱ですので、リユースカップ導入においてプレミアシップのクラブとしては初となるカーボンニュートラル達成が実現できることを誇らしく思います。フリーマンズ・イベント・パートナーズとイベント・カップ・ソリューションズに今回のお話をいただいた際、ラグビークラブとして今まで以上に持続可能性を高める絶好の機会だと感じたことを思い出します。
クラブとしても、スタジアムやイベントに来られるお客様が、わかりやすく簡単にカップを返却できるよう必要なサポートを提供していきたいと考えております。私たちのカップは、ファンの皆様のお土産用のカップではなく、返却と洗浄によって何度も再利用できるリユースカップですので、お客様にカップを返却していただくことで、英国内の植樹の取り組みも意義が深まる仕組みです。グロスター・ラグビーの試合観戦に来られるお客様におきましては、キングスホルム・スタジアムで最高の時間を過ごしていただき、カップをご返却いただくことで、この素晴らしい取り組みにクラブと共にご参加いただくようお願いいたします」
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元記事 - GLOUCESTER RUGBY STEPS UP SUSTAINABILITY CLAIMS WITH INNOVATIVE REUSABLE CUP SCHEME
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