イングランド北東部ゲーツヘッド市のウォーターフロント地区『ゲーツヘッド・キーズ』に12,500席の屋内アリーナを建設する都市開発計画について、建築開発許可が正式に申請された。中核施設となる屋内アリーナ以外に、6,300㎡の広さの会議場や展示場、ホテル2棟、バー、レストラン、駐車場、広々とした公共スペースも整備され、計画全体の総工費は2億6000万ポンド(*約344億円)と試算されている。
地元紙のTheChronicle紙は、建築開発許可の申請に合わせてアリーナのデザインが発表されたと報じた。整備事業の事業契約者として、2019年11月に建設会社のサー・ロバート・マカルパイン(Sir Robert McAlpine)社、ゲーツヘッド市、不動産管理会社のアスク・リアルエステート(Ask Real Estate)社、投資開発会社のパトリツィア(Patrizia)社で構成される合弁事業体(JV)の『マカルパイン・バイ・アスク:パトリツィア(McAlpine by Ask: Patrizia)』が選定されているほか、設計は米セントルイスに本社を置くHOK社が担当する。
完成後のアリーナ等の施設の運営管理と施設関連サービスの提供については、すでにASMグローバル(ASM Global)社が担当することが決定している。
The Chronicleによると、アスク・リアルエステートのマネージング・ダイレクター、ジョン・ヒューズ氏はゲーツヘッド・キーズのウォーターフロント開発事業について次のように話した。
「本事業を進めていくにあたり、地元の関係者や地域住民の皆様を交えた意見交換の機会を通じ、様々な声を計画に反映することができました。計画の最終段階に到達したことを嬉しく思っております。
建設業者として選定されたサー・ロバート・マカルパインは、技術チームやアリーナの指定管理者であるASMグローバルと協議を重ねており、今回、第2ステージのデザイン案を承認しました。
今後、資金調達案や事業計画についても関係者間で合意が形成されれば、イングランド北東部に世界屈指のイベント会場が誕生する第一歩になります」
ウォーターフロント開発のメイン施設となるアリーナでは音楽の大型コンサートや文化イベントが、そして併設される複合施設では国際会議や展示会が開催される予定で、毎年約30万人の来場、およびそれに伴う3900万米ドル(*約41.6億円)の経済効果が試算されている。事業が支える雇用は1,100以上になり、そのうちの半数が新たに創出される新規雇用となる。2023年の会場を目指す予定。
※金額はすべて2020年5月上旬で換算
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元記事 - PLANS SUBMITTED FOR GATESHEAD QUAYS COMPLEX
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