新スタジアムの命名権スポンサー獲得を目指すワトフォード、米国の広告代理店2社と契約
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ワトフォードのヴィカレージ・ロード
ワトフォードのヴィカレージ・ロード (画像:UngryYoungMan / CCBY2.0 / Editedforsize)

イングランドのサッカー、チャンピオンシップ(2部)のワトフォードFCは、構想が進む新スタジアムのネーミングライツ(命名権)スポンサーを探すため、米国のマーケティング・エージェンシーのライノ・マーケティング(Rhino Marketing)社とジェミナイ・スポーツ・グループ(Gemini Sports Group)社の2社とパートナーシップ契約を締結したと発表した。

2019-20年シーズンのプレミアリーグ(1部)を19位で終え、チャンピオンシップに降格したワトフォードは、2021年4月24日に1年でのプレミア復帰を達成し、ここ数週間で新スタジアムに関する報道が目立っていた。ワトフォードの独占コマーシャルエージェントに就任したライノ・マーケティングとジェミナイ・スポーツ・グループの2社は、新スタジアムのネーミングライツスポンサーだけでなく、ユニフォームのスポンサー探しも担当する。

ワトフォードFCのコマーシャル・ダイレクター、ポール・オブライエン氏は、新たに協業する2社について次のように話した。

「ライノ・マーケティングとは過去1年間、クラブのeスポーツプラットフォーム開発事業で協業してきたので、同社はワトフォードFCのブランドや価値、文化を深く理解してくれています。また、ライノ・マーケティングは世界中で事業を展開しており、国内外でスポンサーシップとファンベースの拡大を目指している私たちにとって大きな力になってくれるでしょう。

ジェミナイ・スポーツは、高額スポンサーシップやネーミングライツ契約の分野の世界的なリーダー企業であり、クラブは強力かつ信頼できる2社とパートナーシップを結ぶことができました」

2021年3月、ワトフォードの本拠地『ヴィカレージ・ロード』に近いゴルフコースの所有者がその敷地を新スタジアム候補地として提案したことで、クラブが移転を検討している可能性が再浮上した。また、 2020年10月には、ワトフォードがヴィカレージ・ロードから約2.4㎞離れたブッシー・ホール・ゴルフクラブへの移転の可能性についてハーツミア自治区議会に確認したとする報道が飛び交った。その時点では移転計画は初期段階で、複数の候補地が挙がっていると報じられていた。

18ホールのブッシー・ホール・ゴルフクラブは2019年に閉鎖され、クラブハウスの建物は32室の低層マンションへと改修された。土地を所有するヴェラダリ・レジャー(Veladail Leisure)社は約16万2000㎡の土地の段階的な再開発を提案しており、同社の業務を代行するHGHコンサルティング(HGH Consulting)社はワトフォードFCを利用者として指定していた。計画では33,000席の新スタジアムを中核施設とし、さらに6,000席の屋内アリーナやホテル、会議場などを含む多目的複合施設の整備が提案されていた。

2020年3月には、複数のメディアがブッシー・ホール・ゴルフクラブの新スタジアムのパース画像を公開したことで、移転計画の話題が再燃。そして1年後の2021年3月にハーツミア自治区議会が開催したバーチャル議会では、同議会が2036年までに再開発を進める21ヶ所の候補地のひとつとしてブッシー・ホール・ゴルフクラブが挙げられていた。

ワトフォード自治区議会のマネージング・ダイレクター、ドナ・ノーラン氏は、再開発計画の内容が明らかになったことを受け、WatfordObserver紙に対して次のように話した。

「ワトフォード自治区議会は現在、ワトフォードFCと協議中で、議会としてはクラブにワトフォードに留まってほしいと明確に伝えています。

ヴィカレージ・ロードについてもクラブと建設的な議論を交わしており、スタジアム整備についてクラブの考えを聞きたいと考えています。スタジアムに隣接するワトフォード総合病院の改修により、クラブの目標が達成するチャンスが生まれるのであれば、ぜひクラブには今後もワトフォードをホームタウンとしてほしいと積極的に働きかけています。

なお、新スタジアムの移転ではなく、ヴィカレージ・ロードの改修の可能性については、2019年10月に大規模スポーツ施設の設計で知られるポピュラス(Populous)社が最終設計案を作成するためにクラブから要請を受けたと報じられた。この改修案の総工費は4,000万ポンド(約60.6億円)で、2段階で実施することでスタジアムの収容人数を現行の21,577人から32,000人に大幅に増加する計画だった。

ワトフォードは1922年の開場時からヴィカレージ・ロードを本拠地としており、最後に改修を実施したのはサー・エルトン・ジョン・スタンドに新たな座席を増設した2015年だ。

※金額はすべて2021年4月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - WATFORD SEEKS OUT SPONSORS FOR 'PROPOSED NEW STADIUM'

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