キャピタル・ワン・アリーナで有観客興行が再開
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ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナ
ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナ (画像:DanielLobo/Available under theCreativeCommons/ CC01.0/ UniversalPublicDomainDedication)

米国の首都ワシントンD.C.の特別区長室(Office of the D.C. Mayor)、コロンビア特別区国土安全保障・緊急事態管理省(D.C. Department of Homeland Security and Emergency Management Agency )、ワシントンD.C.保健局(D.C. Health)は、2021年4月19日以降、バスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズとアイスホッケーNHLのワシントン・キャピタルズの本拠地『キャピタル・ワン・アリーナ』において、来場者数を制限したうえで有観客興行を許可する方針を決定した。

今回の決定では、収容人数の10%を上限とする観客の来場が許可されたため、試合観戦に来場できる観客数は最大でも約2,100人となる。

(画像:WashingtonCapitals)

ウィザーズとキャピタルズを所有するモニュメンタル・スポーツ&エンターテインメント(Monumental Sports & Entertainment=MSE)社のテッド・レオンシス最高経営責任者(CEO)は、有観客で開催される最初の数試合には、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を抑えるために最前線で戦ってきた医療従事者などのエッセンシャルワーカー数百人を招待し、一般のチケットはシーズンパス保有者やパートナー企業に優先的に提供したいとしたうえで次のように話した。

「選手やチームにとって、ファンの皆様は力をくれるかけがえのない存在で、無観客試合の期間中は彼らがいなくて寂しい思いをしました。

米国はこの1年で大きく苦しみ、すべての国民が精神的に辛い時期を過ごしましたが、スポーツには傷ついた心を癒してくれる力があります。

ですので、我々は熱意あふれるウィザーズとキャピタルズのファンの皆様を再び迎え入れることができるよう、厳格な衛生安全計画を策定しました。今回、条件付きでの有観客興行を承認してくださったバウザー特別区長には感謝の気持ちでいっぱいです。なお、有観客興行を再開して最初の数試合については、COVID-19の最前線で尽力してくださっているエッセンシャルワーカーの皆様を招待させていただきたいと考えております」

(画像:WashingtonWizards)

MSEは、有観客興行の再開に向けては地元当局だけでなく、同社の医療パートナーであるメッドスター・ヘルス(MedStar Health)社とも緊密に協議し、選手やチーム関係者、イベントスタッフ、ファンの健康と安全を確保するための環境整備に必要な最低水準を大きく上回るレベルの衛生管理ソリューション導入に巨額の先行投資を敢行した。

キャピタル・ワン・アリーナでは、来場客のワクチン接種状況にかかわらず、鼻と口を覆うマスクの常時着用が必要となるほか、健康に関する質問票への回答も義務付けられる。

MSEは、有観客興行の再開に際し、次の声明を発表した。

「キャピタル・ワン・アリーナに来場されるすべてのお客様には、次の質問に口頭で回答していただくことになります。

    ・ 直近24時間以内に発熱と感じられる症状はありましたか。
    ・ 次の症状のうち、当てはまるものはありますか。
    (新たな咳の症状、異常な咳の症状、息苦しさ、喉の痛み、鼻水、体の痛み、味覚・嗅覚障害、下痢、嘔吐、発熱、悪寒、発汗、鼻詰まり、頭痛)
    ・ ご自身またはお客様の濃厚接触者が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したと診断された、または直近14日間以内に新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した疑いで隔離されたことはありますか。」

チケットは1~4席ごとのブロックで販売され、各ブロックは互いに1.83mのソーシャルディスタンスを確保できるようジグザグ状に配置される。すべてのチケットは電子発行され、モバイルチケットの形式でのみ入場可能となるため、印刷した紙のチケットでの入場はできなくなる。

また、キャピタル・ワン・アリーナでは、来場客の座席の位置によって通る入場口が指定されるなど、人流の動線が密にならない工夫も実施される。

なお、カリフォルニア州でも2021年4月上旬にギャビン・ニューサム知事が、州内の屋内スポーツ施設におけるライブイベントの有観客興行を人数制限の条件付きで許可したことを受け、NBAのサクラメント・キングスは4月20日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で本拠地『ゴールデン1センター』に最大1,600人のエッセンシャルワーカーを招待することを発表した。

キングスは、今後は衛生安全ガイドラインの遵守とソーシャルディスタンシングの徹底を続けながら、徐々に一般観客の人数を増やしていく方針だとしている。

NBAは、アリーナ内でチームや選手の健康診断を可能とする健康証明パス(Health Pass)の導入に向け、2021年4月上旬にセキュリティ認証ソリューションを専門とするクリアー(Clear)社とパートナーシップ契約を締結したばかりだ。

また、2021年1月にはNHLのチームとしては初めてアリゾナ・コヨーテズが有観客興行を再開したほか、ニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデン(NBAのニューヨーク・ニックスとNHLのニューヨーク・レンジャース)とバークレイズ・センター(NBAのブルックリン・ネッツとNHLのニューヨーク・アイランダース)、ニュージャージー州のプルデンシャル・センター(NHLのニュージャージー・デビルス)でも収容人数の10%を上限とした有観客興行が再開している。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - FANS TO FACE HEALTH SURVEY BEFORE ENTERING CAPITAL ONE ARENA

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