カナダのサッカー、カナダ・プレミアリーグ(CPL=1部*)への新規参入が決まったサスカトゥーン市で、新たに4,000席のスタジアムを建設する動きが進んでいる。
CPLは、サスカチュワン州に本社を置くリビング・スカイ・スポーツ&エンターテインメント(Living Sky Sports and Entertainment=LSSE)社に独占参入権を与えたが、その参入条件には、LSSEがサスカトゥーン市にCPLを基準を満たしたサッカー専用スタジアムを建設し、CPLに参入するクラブを発足することが含まれている。
LSSEは、サスカトゥーン市南東部のエキシビション地区にあるイベント施設エリア『プレイリーランド・パーク』をスタジアム立地候補地として挙げている。
サスカトゥーンの新クラブはCPLに所属する9番目のチームとなり、サスカチュワン州初のCPLチームとなる。
LSSEの創業者で、サスカチュワン州に住むアラン・シンプソン氏が新クラブ発足の指揮を執るが、今後は複数の企業や団体がクラブの創立パートナーやコミュニティパートナーとしてLSSEを代表企業とするクラブオーナーグループに名を連ねる可能性もあるという。
CPLのコミッショナー、デイビッド・クラナチャン氏は、サスカチュワン州からの新規参入チームについて次のように話した。
「CPL発足以来、サスカチュワン州には情熱的で協力的なサッカーファンのコミュニティが形成されており、本日、理事会を代表して新規参入チームについて発表できることを嬉しく思っております。
サスカトゥーンにCPLチームが誕生するよう、LSSEがリーグ基準を満たすサッカー専用スタジムの建設を実現できることを願っています」
LSSEのシンプソン創業者は、次のように喜んだ。
「カナダ・プレミアリーグの新たな加盟クラブとして、サスカチュワン州から新規参入できることを楽しみにしております。原則合意書に署名することで、CPLとプロサッカーが我が州にやってくることになります。
CPL新規参入クラブの独占権を取得したら、すぐにでも最初のプロジェクトとしてCPL基準を満たすサッカー専用スタジアム建設計画の策定と資金調達を開始できますが、もっと重要なことは、カナダやサスカチュワン州でプロサッカー選手になりたいと願っている子供たちの夢を支援するプロジェクトを始動することです。
サスカトゥーン市のプレイリーランド・パークは、サスカチュワン州でプロサッカーチームを長期間運営していくのに必要な要素を揃えており、新スタジアム立地として理想的だと考えております」
プレイリーランド・パークのマーク・レジエール最高経営責任者(CEO)は、新スタジアム建設計画について最終的な決定はされていないものの、LSSEと了解覚書に署名したことを明らかにしつつ次のように話した。
「了解覚書への署名は、サスカトゥーンのマーキスダウンズで開催されてきた競馬興行の終焉を意味します。そのうえで、常に新たなチャンスの可能性を歓迎し、中核事業やサービスに求められる変化に対応していくことは、私たちの重要な責任だと考えております。プレイリーランド・パークにスタジアムを建設することが、私たちにとって長期的な視点で最適かどうか見極めるため、LSSEと協働できることを楽しみにしております」
スタジアム建設のスケジュールは未定だが、シンプソン氏はCanPL.caに対し、「LSSEは2023年にはCPLに所属してリーグ戦に参加することを希望している」と伝えた。
*CPLはカナダ国内リーグとしては最上位リーグだが、北米最高位リーグのメジャーリーグ・サッカー(MLS)にはトロントFC、CFモントリオール、バンクーバー・ホワイトキャップスFCの3チームが参加しているため、MLSを上位リーグ扱いする場合が多い
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元記事 - NEW STADIUM SET FOR SASKATOON AS CANADIAN PREMIER LEAGUE FRANCHISE LANDED
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