イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のマンチェスター・シティFC(以下、「シティ」)は、新たな特大LEDリボンビジョンシステム設置に伴い、本拠地『エティハド・スタジアム』の収容人数が約1,100人縮小することを発表した。
シティは2020年2月、リーグで最も商業価値の高い宣伝広告スペースを開設するため、エティハド・スタジアムのピッチサイドに2層式の特大LEDリボンビジョンの設置作業を開始した。新システムは、縦に並ぶ2層のビジョンを同期化することで、1枚の特大リボンビジョンとして広告面積を大幅に拡大でき、シティは新システムがマッチデーにおける広告掲出システム分野に革命を起こすと期待している。
Manchester Evening News は、この特大リボンビジョンの設置によって、エティハド・スタジアムの北スタンド、東スタンド、そして南スタンドの最前列3列の座席を撤去する必要が出てくるため、スタジアム全体の収容人数が約1,100人少なくなり、設置後の収容人数は54,000人に縮小すると報じた。
今回撤去される座席のシーズンパス保有者は既に通知されており、同じ金額の別の座席を選択することができるようになる。
同紙はシティが発表した声明を伝えており、その中でクラブは次のように説明した。
「マンチェスター・シティFCは現在、エティハド・スタジアムのアップグレード作業を進めており、スタジアム下層階の客席最前列部分に2枚目のデジタルサイネージ機器を設置中です。残念ながら、今回のリボンビジョン設置により、シーズンパス保有者および一般サポーターの方が試合毎に購入可能だった座席の一部が撤去されることになりました。
今回のアップグレード作業の影響を受けるシーズンパス保有者の皆様には、2020年12月に通知が送られ、2021-22シーズン開幕前に優先的に別の座席を指定できる旨お伝えしています。また、今回別の座席に移動されるシーズンパス保有者の皆様は、移動先の席種・位置にかかわらず、2019-20年シーズンのシーズンパス料金以上の金額をお支払いいただくことはございません」
特大LEDリボンビジョンは、2021年1月にクラブとグローバルパートナーシップ契約を締結した中国のユニルミン(洲明科技股份有限公司=Unilumin)社が提供する。
なお、2018年10月には、同じくプレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCが、リーグ初となる2層式LEDリボンビジョンシステムを本拠地『モリニュー・スタジアム』に導入したと発表していた。
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元記事 - MANCHESTER CITY TO REDUCE CAPACITY TO MAKE WAY FOR NEW LED SYSTEM
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