ブラジルのサッカー、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(1部)のアトレチコ・ミネイロが2023年の完成を目指している46,000席の新スタジアム『アレーナMRV』の建設工事が起工した。
アレーナMRVはミナスジェライス州ベロオリゾンテの北西部に建設され、工期は2年半を予定している。スタジアム内には40ヶ所のバーや2,400台分の駐車スペースが整備されるほか、26,000㎡の緑地に囲まれたロケーションが特徴だ。施工はラシオナル・エンジェニャリア(Racional Engenharia)社が担当する。
アトレチコ・ミネイロのセルジオ・セッテ・カマラ会長は、新スタジアムの建設工事が起工したことについて次のように話した。
「新スタジアム建設工事の起工は、(アトレチコの熱烈なサポーターの)マッサ・アトレチカーナにとって誇らしい瞬間です。自分たちだけのスタジアムを持つという夢が実現に近づくのです。これは、アトレチコを愛するすべての人にとって最高のプレゼントであり、大きな名誉でもあります。(クラブの愛称である)ガウ(Galo=雄鶏)がブラジルで最高のスタジアムを建てるために協力してくれた全ての方々に心から御礼申し上げます」
アトレチコは、2020年1月にクラブが部分的に所有する市内のショッピングセンター『ダイヤモンド・モール』を売却することでスタジアム建設に必要な資金を調達することに成功。その後、スタジアム候補地の周辺の自然保護区が工事に向けて閉鎖され、起工を待つばかりとなっていた。
アレーナMRVのブルーノ・ムッツィ最高経営責任者(CEO)は、クラブは新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐよう策定された州法と関連自治体法、そして安全や衛生に関する手順を遵守して工事を進めるとしたうえで、次のように話した。
「建設現場では、作業員を守ることに全力を尽くしていきます。先月の整地作業でもセキュリティと安全確認を大事にしました。我々はソーシャル・ディスタンシングの重要性を認識し、当局の提言を遵守するようにしています。
「建設工事の起工は、アレーナMRV完成までの長い道のりの中で、建築開発許可書が交付されたことに次ぐ、重要な節目の出来事といえるでしょう。躯体の施工段階に入ったことでスタジアムの形状が見えてくるため、嬉しく思っています。ここ数年間、このプロジェクトには様々な専門家で構成されたチームが参加しており、各工程が工期通りに進んでいくことに自信を持っています」
アトレチコは現在、市内のホルト地区にあるエスタディオ・インディペンデンシアをカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(2部)のアメリカFCと共用しているが、アレーナMRV完成後は新スタジアムを本拠地とすることが決まっている。
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - ATLÉTICO MINEIRO TO BREAK GROUND ON NEW STADIUM
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB