スタジアムの自動検温システム開発でザイターとベライゾンが連携
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ザイターの自動検温カメラ
ザイターの自動検温カメラ(画像:Verizon)

デジタル健康機器メーカーのザイター(Zyter)社とアメリカの通信大手のベライゾン(Verizon)社は、大型スポーツ&エンターテインメント施設における公衆衛生安全対策の強化に向け、パートナーシップ契約を締結した。

ザイターの熱イメージングプラットフォームの『ザイター・サーマルアラート(Zyter ThermalAlert)』は、スタジアムやアリーナに入場する来場客の体温を自動検出できるが、ベライゾンの『5Gウルトラ・ワイドバンド(5G Ultra Wideband)』と『5Gエッジ(5G Edge)』を活用することで、スタッフが手持ちの電子温度計で体温を測定している施設に比べ、入場時間の短縮、人流停滞の解消、混雑緩和といった運営面での改善が可能になるとしている。

ザイターは最近、ベライゾンとの協働でアメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のマイアミ・ドルフィンズの本拠地『ハードロック・スタジアム』にザイター・サーマルアラートを導入し、スタジアムの従業員や運営スタッフの検温を開始した実績がある。

ザイター・サーマルアラートは、被写界深度6m圏内の最大6人の体温を同時に測定できることから、施設入場時に一人ずつ体温測定することで発生する待機列や待ち時間を短縮する効果が期待されている。さらに、体温が基準よりも高い入場客がいた場合、スタッフの端末に警告信号を送信できるため、迅速に当該入場客を再検温することができる。

ザイターは、1人または複数の入場客の体温が基準より高いとシステムが検知した場合、運営スタッフが「早急かつ誠実に」当該入場客に知らせ、手動再検温の場所に誘導することが可能だとしている。

ベライゾン・ビジネス(Verizon Business)のアーミル・フセイン上級副社長兼最高製品責任者(CPO)は、ザイターとのパートナーシップについて次のように話した。

「ベライゾンの5Gネットワークとマルチアクセス・エッジコンピューティング(MEC)技術を駆使してザイターのツールを構築することで、スタジアムやアリーナでの有観客興行が全体的に円滑かつ効率的になります。さらに職場や学校、移動の中継地など、多くの人々が集まる場所にも同様の効果をもたらすことができるようになります。

私たちの世代で最も社会変革に影響を与える5Gという技術を活用し、人々の生活を改善するためのイノベーションをザイターと共に開発できたことを嬉しく思っております」

また、ザイターのサンジェイ・ゴヴィル創業者兼最高経営責任者(CEO)は次のように話した。

「ベライゾンが誇る安全で信頼性が高く、低遅延の5Gネットワークのおかげで、サーマルアラートのような大規模かつ遅延感度の高いアプリケーションを初めてエッジ環境で開発することができました。今後は、1ミリ秒未満の速度で提供可能な革新的なリアルタイム体験を実現する多くの可能性が出てくるでしょう」

(動画:Verizon)

ベライゾンは2019年3月にNFLと2年間のイノベーション・パートナーシップ契約を締結しているほか、アイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)とも独占パートナーシップ契約を締結している。2021年1月には、同年内に全米28ヶ所のNFLスタジアムに5Gウルトラ・ワイドバンドを導入する計画を発表したばかりだ。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - ZYTER TEAMS UP WITH VERIZON FOR STADIUM SAFETY TECH

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