イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のマンチェスター・シティFC(以下、「シティ」)は、本拠地『エティハド・スタジアム』にリーグで最も商業価値の高い宣伝広告スペースを開設するため、特大LEDリボンビジョンの設置作業を開始したと発表した。
エティハド・スタジアムのピッチサイドに設置される新たなLEDリボンビジョンは2層式になっており、マッチデーの広告掲出システム分野に革命を起こすと期待されている。新システムはスタジアムごとに特注で製造されるため、柔軟な運用が可能で、主に3通りの広告掲出機能がある。第一に、縦に並べて設置される2層のビジョンを同期化することで、特大リボンビジョン1枚として広告を大きく見せることができる。
また、広告コンテンツの画面ミラーリングにより、2層のLEDリボンビジョンのそれぞれで同一の広告を流すことで、従来のLEDリボンビジョンと比較して露出頻度を倍増することも可能だ。さらに、同じキャンペーン広告の異なるメッセージや別言語版をそれぞれのリボンビジョンで流し、情報量を増やすこともできる。
シティは、新システムの機能は、ブランド露出スペースを模索し、世界中の視聴者に与える視覚的インパクトを最大化したいと考えているクラブのパートナー企業にとって、今まで以上に広告デザインの可能性を広げ、クラブにとっては世界中で試合を観戦しているファンやサポーターにメッセージを届ける絶好の機会だとしたうえで、次のように説明した。
「新たに導入する高機能HDリボンビジョンは今までにない高画質で、明るく鮮やかな色彩表現でアニメーションやデザインコンテンツをお届けできます。今回導入されるスクリーンの画質は非常に高く、静止画やスーパースローVTRで撮影されても、ピッチサイドのコンテンツはくっきりと鮮明に映ります」
また、シティは、掲出される広告コンテンツをカメラアングルや天候条件に応じて最適化できるスマート機能を搭載した最新型コントロールシステムも導入する。特大LEDリボンビジョンは、2021年1月にクラブとグローバルパートナーシップ契約を締結した中国のユニルミン(洲明科技股份有限公司=Unilumin)社が提供する。新システムは、2020-21年シーズン後半に稼働する予定だ。
マンチェスター・シティFCを所有するシティ・フットボール・グループ(City Football Group)のピーター・ロウンディ副社長兼パートナーシップ・マーケティング&クリエイティブ事業本部長は、超大型LEDリボンビジョンの導入について次のように話した。
「プレミアム・ピッチサイド・メディアは、サッカー界において最も価値あるマーケティング資産です。
私たちの特大LEDリボンビジョンシステムは、シティのファンの皆様にクラブのパートナー企業様のブランドを紹介するエキサイティングな新プラットフォームを提供するだけでなく、プレミアリーグで最もインパクトのあるピッチサイド・ブランドマーケティングを通じ、クラブの企業パートナーの皆様が今まで以上にブランド価値を高めることができる機会を創出するものです。
今回の発表は、マンチェスター・シティFCが追及するイノベーション戦略において、画期的な出来事がまた一つ達成されたことを意味すると同時に、私たちが継続的にエティハド・スタジアムのインフラ投資を実施していることの証左です」
2018年10月には、同じくプレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCが、リーグ初となる2層式LEDリボンビジョンシステムを本拠地『モリニュー・スタジアム』に導入したと発表していた。
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元記事 - CITY TO INTRODUCE 'SUPERSIZED LED' SYSTEM AT ETIHAD STADIUM
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