LAのSoFiスタジアム、敷地内の再生水利用を開始
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再生水の利用を開始したSoFiスタジアムのレイク・パーク
再生水の利用を開始したSoFiスタジアムのレイク・パーク (画像:SoFiStadium/VantagePointGlobal,Inc.)

アメフトの全米最高峰、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のロサンゼルス・チャージャーズとロサンゼルス・ラムズが本拠地として共用するSoFiスタジアム(ソーファイ・スタジアム)への再生水の導水が始まった。再生水を造水および配水するウェスト・ベイスン地方水道管轄区(West Basin Municipal Water District)との官民連携(PPP)プロジェクトによるもの。

再生水は排水を処理して、飲用以外の目的で循環利用される水のことで、今後は近隣の複数の中水道*を通じ、年間約82万トンの再生水が隣接するレイク・パークやSoFiスタジアム周辺広場の散水、修景、噴水などで使用される予定だ。これにより、同地域で消費される年間の飲用水と同量の水を節水することが可能になる。

*再生水や雨水を利用した雑用水のための水道

ウェスト・ベイスン地方水道管轄区は、ロサンゼルス郡内の行政および民間顧客のために450本以上の中水道を管理しており、同区のグロリア・グレイ理事長は、約121.4万㎡の広大な敷地に建つSoFiスタジアムが今回のプロジェクトで重視したのは、環境に配慮した原水を利用することだと明かしたうえで、次のように話した。

「SoFiスタジアム&ハリウッド・パーク広域公園はPPP事業の成功事例といえるでしょう。世界屈指の再生水循環システムに投資することで、貴重な飲用水を節水することができるのです」

レイク・パークは、上下に位置する人口湖を低い滝で繋げているSoFiスタジアム周辺開発の中心的施設で、約2万4280㎡の広さの人口湖だけで年間約36万トン、公園全体では約50.4万トンの再生水を利用する。

また、園内の中央分離帯の道路植栽やスタジアム周辺の駐車場、緑地などでも再生水が使用されることが決まっている。

SoFiスタジアム&ハリウッド・パーク広域公園のマネージング・ディレクター、ジェイソン・ガノン氏は、再生水利用について次のように話した。

「SoFiスタジアムにおける持続可能な水利用を実現するためには、再生水の活用が不可欠です。

敷地内の人工池は、レイク・パーク周辺に散らばる約8万1,000㎡の公園や公共空間のための灌漑用貯水池の役割を果たします。また、湿地帯に貯まって浄化された雨水や流出水も利用することで、さらなる節水が可能になります」

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - SOFI STADIUM COMMITS TO RECYCLED WATER USAGE

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