入退場管理・チケット販売管理・来場者管理ソリューションのSKIDATA社は、ライブイベントの早期再開を支援する目的で、電子チケットシステムにイベント主催者が設定する安全要件と新型コロナウイルスのPCR検査結果を統合した完全デジタル認証ツールを発表した。
新たなに発表されたセーフゲスト・ソリューション(Safe Guest Solution)は、PCR検査で陰性が確認されると、連動する電子チケットが有効化され、入場時間や入場口といった詳細情報がSMS(ショートメール)で送信される仕組みになっている。
また、来場客だけでなく、実施日の前日または2日前にPCR検査で陰性が確認されたイベントスタッフの認証も可能だ。
SKIDATAは、大規模検査を必要とする大型イベントについても、PCR検査を専門とする検査能力の高いラボと協働することで実施が可能になるとしている。
PCR検査では唾液を使い、判定結果は数時間後に判明。結果はシステムから利用者に直接送信される。
また、SKIDATAは、PCR検査の結果が陰性だった場合、健康に関する個人データが一切開示されることなく、入場登録が自動で行われると強調した。
結果が陽性だった場合、入場の認証は必要に応じてロックまたは変更される。なお、入場認証は持ち運び可能なハンディスキャナーを使い、イベント会場に向かうバスの中で読み取るなど、事前に確認することも可能だ。
SKIDATAの新システムは、2020年8月5日から開幕してモーターレースのフォーミュラEベルリンePrixレース(ドイツ)で初導入された。
当日はドイツ連邦政府によるガイドラインに従い、地元のサプライヤーや医療スタッフ、各チームに所属する20人のクルーを含む最大1,000人の入場が許可された。
SKIDATAのマーケティング&テクノロジー担当バイスプレジデントのフロリアン・シュネーベルガー氏は、セーフゲスト・ソリューションについて次のように話した。
「現在のコロナ禍の状況においては、お客様や従業員の皆様の健康と安全が、イベント開催の重要な前提条件になります。
パートナー企業のmtmsソリューションズ(mtms Solutions)や最先端の医療検査ラボの協力の下、電子チケットシステムにイベント主催者の安全要件と新型コロナウイルスのPCR検査結果を統合した完全デジタル認証ツール『SKIDATAセーフゲスト・ソリューション』を開発しました。
セーフゲスト・ソリューションを導入することで、最も厳格な安全基準を遵守しつつ、完全コンタクトレス(非接触型)入場管理プロセスを実現することが可能になります」
SKIDATAは、ゲストが所有するスマホを認証パスとして使用し、座席へ移動する際の待ち時間もないVIPゲスト用の特別オプションについても発表。さらに同社は、マスターカード(Mastercard)との提携により、セキュリティ保護された登録情報を使って会場内のアクセス許可を取得する新システムも開発中で、将来的にはセーフゲスト・ソリューションがマスターカードの生態認証ソリューション『Mastercard ID Check™』を駆使した初の入場管理システムになると示唆している。
新システムは、すべての来場客の個人登録情報と認証情報を確認し、事前に決定済みのアクセス許可システムと組み合わせることで、来場者数のリアルタイム検出データをイベント主催者に通知できるようにする。
SKIDATAは世界中のスキーリゾートやスタジアム、空港、ショッピングモール、行政機関、スパ&ウェルネス施設、展示会、遊園地といった顧客にアクセス管理および入場管理ソリューションを提供している。
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元記事 - SKIDATA LAUNCHES SAFE GUEST SOLUTION TO AID RETURN OF EVENTS
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