オランダのPSV、フィリップス・スタディオンで新型コロナ陽性者接触探知機を試験導入
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PSVアイントホーフェンのフィリップス・スタディオン
PSVアイントホーフェンのフィリップス・スタディオン (画像:PhilipsStadion)

オランダのサッカー、エールディヴィジ(1部)のPSVアイントホーフェンは、観客を入れた試合興行の早期実現を目指し、本拠地のフィリップス・スタディオンで新技術の試験導入を実施すると発表した。

地元紙のEindhovensDagblad紙によると、2020年8月にフィリップス・スタディオンで開催され、約5,000人の観客が訪れる予定のPSVの親善試合で、『ブレインポート・アームバンド』と呼ばれるウェアラブル端末が試験的に配布される。ブレインポート・アームバンドは、装着者が新型コロナウイルス(COVID-19)陽性者の近くにいた場合の濃厚接触歴を検知する端末だ。

このプロジェクトは欧州イノベーション工科大学院(European Institute of Innovation & Technology=EIT Digital)が主催した入札事業で、オランダ各地の企業で構成されたコンソーシアムが事業主体として選定された。PSVの親会社であるフィリップス(Philips=電気機器メーカー)、ASML(半導体製造装置メーカー)、ハイテク・キャンパス(High Tech Campus=先端技術・研究開発拠点)、VDL(製造業)、ジャンボ(Jumbo=スーパーマーケットチェーン)など、テクノロジー企業や政府機関、教育機関などが集まる研究開発特区『ブレインポート・アイントホーフェン(Brainport Eindhoven)』のパートナー企業やPSVがコンソーシアムを後援した。

PSVが試験導入するブレインポート・アームバンド
PSVが試験導入するブレインポート・アームバンド (画像:EindhovensDagblad)

観客が可能なかぎり早い時期にスタジアムに来場できるための策を講じていたPSVアイントホーフェンのフランス・ヤンセン事業部長は、ブレインポート・アームバンドの実証実験について次のように話した。

「実験が成功すれば、新システムは私たちだけでなく、他のイベントの主催者にとっても非常に役立つものになるかもしれません。早ければ2020年7月上旬には、アイントホーフェン市の執行評議会にプレゼンする考えです」

Eindhovens Dagblad紙は、ブレインポート・アームバンドが利用する情報の匿名性は完全に守られており、個人情報保護法を順守するものだと評価したうえで、新システムの成功は使用者の規律にかかっているとも指摘している。また、同紙によると、アームバンドの開発者は、新システムはサッカーの試合だけでなく、音楽コンサートやフェスティバル、舞台、そして公共交通でも導入可能だとしている。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - PHILIPS STADION SET TO TRIAL INNOVATIVE COVID-19 TECH

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