スポーツ&エンターテインメントのマーケティング市場にデータ解析システムやイノベーション技術を提供している4フロント(4Front)社は、韓国のサムスン電子が所有し、屋内外のLEDディスプレイ・ソリューションを提供しているプリズムビュー(Prismview)社との独占パートナーシップを通じ、無観客イベント用の大型モニターコンテンツ開発事業を展開する方向で、アメリカの主要スポーツチームと協議を開始した。
アメリカに本社を置く両社は、無観客試合における選手や放送メディア、ファンやサポーター、スポンサー企業の試合体験を向上するために、チームやリーグにインタラクティブビデオソリューションを提供する事業の確立を目指す。
4フロントとプリズムビューは、スタジアムのスタンド最前列など、通常は多くのファンやサポーターで埋め尽くされる観戦エリアにLED大型モニターを設置し、ファンの生映像や広告といったコンテンツを流すシステムを提案している。
4フロントはTheStadiumBusinessに対し、現在同社はアメリカ中のスタジアムやアリーナにソリューションを導入できるよう、主要リーグやスポーツチームと協議していることを明らかにした。
また、プリズムビューのドン・シュツェパニアク社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように話した。
「4フロントは、無観客イベントでもエンゲージメントを実現可能にする画期的なソリューションを開発しました。そして、弊社は、新技術を製品化する高い生産能力と専門性を有しています。また、私たちは、独自のソリューションを開発する革新的な会社との提携に強い関心を持っており、4フロントと共にお客様に新たなかたちのエンターテインメントを提供し、収益を生み出す機会を模索していきたいと考えております。
今回の4フロントとの相互連携および独占パートナーシップは、両社の強みであるイノベーション技術を持ち寄ることで、コロナ禍に苦しむスポーツ&エンターテインメント業界を支援するものです」
今回の提携は、プリズムビューのLEDディスプレイ製品と4フロントのデータ解析、デジタルイノベーションサービスの専門性を結びつけるものだ。
4フロントは、すでにラスベガス・レイダース(NFL)やテキサス・レンジャーズ(MLB)、デトロイト・レッドウィングス(NHL)といったアメリカを代表するスポーツチームや、総合格闘技のUFC、全米大学体育協会(NCAA)、スポーツエリート養成校のIMGアカデミーににソリューションを提供している。
一方、プリズムビューもアトランタ・ホークス(NBA)のステートファーム・アリーナやユタ・ジャズ(NBA)のビビント・スマート・ホーム・アリーナ、ボルティモア・レイブンズ(NFL)のM&Tバンク・スタジアムなどにディスプレイ関連ソリューションを提供している。
4フロントのジョシュ・クリツラー共同創業者は、プリズムビューとの提携について次のように話した。
「4フロントでは、弊社のデータやデジタルイノベーション・プラットフォーム、ソリューション戦略などを通じ、スポーツチームやリーグ機構のお客様の収益増加を実現することに情熱を傾けています。
弊社の会社能力とプリズムビューの生産能力および専門性を統合することにより、『サービス提供型ディスプレイ』という新たなコンセプトに基づく、どこも真似できない高品質のソリューションをスポーツ&エンターテインメント業界に提供していくことが可能になると考えており、このことに非常に興奮しています」
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元記事 - 4FRONT AND PRISMVIEW DEVELOP SCREEN SOLUTIONS FOR FAN-LESS VENUES
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