王立スペインサッカー連盟(RFEF)は、今後4年のスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)の決勝を、セビージャのエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハで開催すると発表した。
今回の決定は、フンタ・デ・アンダルシア(Junta de Andalucí=アンダルシア自治州政府)とRFEFの合意によるもので、開催試合の売り上げの一部は収容人数60,000人の同スタジアムの改修や修繕に使われる。
セビージャのエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハは、世界陸上の会場として1999年5月に開場した多目的陸上競技場。その後、屋根の改修費用が高額だったことから、自治体が2018年に閉鎖したが、2019年12月から2カ月にわたってドイツのエンジニアリング会社が、国王杯決勝開催に必要な改修工事を実施していた。
アンダルシア自治州政府のハビエル・インブローダ教育・スポーツ大臣は、同スタジアムでの国王杯決勝開催について次のように話した。
「エスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハはアンダルシアの文化遺産であり、同時に60,000人を収容する5ツ星評価のスタジアムです。RFEFとの合意により、この素晴らしいスポーツ施設を甦らせることができることを、心から嬉しく思っております。
19ヶ月にわたって閉鎖されていましたが、私たち政府は価値と資源を生み出すスポーツ施設として復活させることができました。国王杯決勝は1試合で4300万ユーロ(約51億3700万円)の経済効果がある巨大コンテンツなのです」
セビージャでは2018-19シーズンの国王杯決勝も開催されたが、その時の会場はレアル・ベティス・バロンピエの本拠地『エスタディオ・ベニート・ビジャマリン』だった。
今回の決定においては、アトレティコ・マドリードのワンダ・メトロポリターノも候補に挙がっていた。
エスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハでは、2003年に欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するUEFAカップ(当時)の決勝が開催されたが、同スタジアムをメイン会場として招致活動を行なった2004年及び2008年五輪はいずれも実現しなかった。また、2004年と2011年にはテニスのデイビスカップ決勝が開催されたほか、コンサート会場としての利用実績も豊富だ。
※金額はすべて2020年2月下旬で換算
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元記事 - COPA DEL REY FINAL HEADS TO SEVILLE IN FOUR-YEAR DEAL
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