アイルランドの首都ダブリンのアビバ・スタジアムに、感覚過敏で悩む来場客が利用できるセンサリーハブが開設した。同スタジアムのネーミングライツ(命名権)を保有する保険大手のアビバ(Aviva)社による取り組みで、センサリーハブ内には『カビーブース(Cubbie Booth)』など、スポーツ観戦やコンサート鑑賞の来場者が自由に利用できる施設を整備した。
カビーブースは、感覚過敏による刺激を緩和する目的で開発されたセンサリー管理システムを駆使した設備。アビバ・センサリーハブは、利用する子供または大人が、各個人の好みに合わせて部屋の照明やコンテンツを変えたり調整できるのが特徴で、来場客は無料で施設を利用できる。
アイルランドでは、20人に1人が注意欠如・多動症(ADHD)や統合運動障害、感覚統合障害(SPD)による感覚過敏に苦しんでいるといわれているほか、50人に1人が自閉症と診断されている。
アビバ・スタジアムはラグビーとサッカーのアイルランド代表の本拠地スタジアム。2020年1月にシェアード・アクセス(Shared Access)社とパートナーシップ契約を締結し、5G(第5世代移動通信システム)の導入が決まった。
欧州以外でもスポーツ施設のセンサリー事業は進んでおり、アメリカでは2020年1月に、全米アメフト最高峰リーグNFLのインディアナポリス・コルツの本拠地『ルーカス・オイル・スタジアム』やプロバスケットボールの北米最高峰NBAのヒューストン・ロケッツの『トヨタセンター』が、NPO団体のカルチャーシティ(KultureCity)とのパートナーシップでセンサリー対応サービスの提供を開始したばかりだ。
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元記事 - AVIVA STADIUM LAUNCHES SENSORY HUB
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