マレーシア初となる国立ラグビースタジアムの整備事業が始動した。5,000席の同スタジアムでは、練習用ピッチと試合用ピッチがメインスタンドを挟むかたちで隣接する予定だ。
現在、ラグビー・ユニオン(15人制ユニオン式ラグビー)のマレーシア代表には本拠地となるホームスタジアムがない。2015年には当時の同国スポーツ相が専用スタジアムの整備計画を提唱したものの、立地選考が難航した結果、実現には至らなかった経緯がある。
今回、新スタジアムは、マレーシア連邦政府が行政新首都として都市開発中のプトラジャヤの13区に整備されることが決まった。NewStraitTimes紙によると、総工費は1,700万リンギット(約4.6億円)を予定しているとのことだ。
マレーシア・ラグビー(Malaysia Rugby)のアムルル・ハザリン・ハミドン名誉事務局長は、2019年12月にスポーツ省が整備事業について入札者を公募したことを明かしたうえで、次のように話した。
「今回のスタジアム整備用地はアクセスの面でも便利な立地にあり、候補地については非常に満足しています。スポーツ省が事業者を選定後、用地の整地作業が開始しますが、現時点で竣工予定日については何も聞かされていません。
試合用ピッチに面しているメインスタンドには常設スタンドが整備され、他の部分には可動式スタンドなどの仮設席が設置されるとのことです。現時点では収容人数は約5,000人になりそうです。
マレーシア・ラグビーにとって最も重要なポイントは、新スタジアムが国際試合の開催要件をすべて満たすことですので、スポーツ省にはナイター照明や更衣室、選手用ラウンジエリアなどを完備するよう要請書を提出しました。
また、TV局の放送要件も満たすラグビー専用スタジアムということで、国内リーグ戦のTV放送も容易になるでしょう」
※金額はすべて2020年2月下旬で換算
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元記事 - MALAYSIA SET FOR FIRST RUGBY STADIUM
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