フランスのラグビー、トップ14(1部)のスタッド・フランセ・パリの本拠地スタジアム『スタッド・ジャン=ブーアン』で、2020年9月にウォータースポーツの国際イベント『第1回オーシャン・ゲームズ(Ocean Games)』が開催されることが決まった。
20,000席のスタッド・ジャン=ブーアンは、パリ西部のブーローニュ=ビヤンクール地区のラグビースタジアムで、ウォータースポーツのイベント開催は初の試みとなる。9月26~27日の2日間が第1回大会となるオーシャン・ゲームズの全競技(ウインドサーフィン、カイトサーフィン、ウインドフォイル・ブレークダンス、レーザーセイリング、フォイルサーフィンの5種目)が、同スタジアムのピッチエリアに設置される大型プールで行われる。
オーシャン・ゲームズは、ウィンドサーファーのフレッド・ボーシェンヌ氏が発案した大会で、同氏は1990年代にもウォータースポーツ大会をパリ市内の屋内施設『アコーホテルズ・アリーナ(当時の名称はパレ・オムニスポール・ド・パリ・ベルシー)』で開催した実績がある。ボーシェンヌ氏はLeParisien紙に対し、次のように話した。
「驚かれるかもしれませんが、サーフィンやセイリングを楽しむ多くの人たちは海辺ではなく、都市部に住んでおり、週末や休日にウォータースポーツをしに海に来るのです。ですので、パリ市内でもウォータースポーツ大会は人気があるということを知っていました。
アコーホテルズ・アリーナで開催したイベントでは、長さ71mのプールを設置しましたが、今回のスタッド・ジャン=ブーアンでは、28万リットル(約275トン)の水を貯められる100mプールを設置するので、大迫力のアクションを快適な環境で楽しむことができるでしょう。風は、私がデザインした特製の大型送風機で時速50㎞ほどの強風を作り出します。
ちなみにプールの水は廃棄せずに吸引回収し、別の用途で再利用しますが、送風機の運転に使う電力だけはエコではありませんね」
オーシャン・ゲームズは、東京五輪の閉幕後、2024年パリ五輪への期待が高まるタイミングで開催されることになる。サーフィンはパリ五輪でも正式種目になっているが、同種目はパリから14,484㎞離れたタヒチで開催されることが昨年12月に発表されている。
オーシャン・ゲームズのチケットは、最も安いもので35ユーロ(約4,270円*)と設定されている。
※金額はすべて2020年1月下旬で換算
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元記事 - STADE JEAN-BOUIN TO BE TRANSFORMED FOR 'OCEAN GAMES'
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