マダガスカルの首都アンタナナリボの多目的スタジアム『スタッド・ミュニシパル・ド・マハマシナ』の改修工事が着工した。同スタジアムの現在の収容人数は22,000人だが、改修後は40,000人を収容可能な現代的なスタジアムに生まれ変わる。
スタッド・ミュニシパル・ド・マハマシナでは、ここ20年間だけでも犠牲者を出す事故が3件もあり、2019年6月に開催されたマダガスカルの人気歌手Rossyのコンサートでは、多くの観客が殺到し、少なくとも15人が犠牲になった。
ウェブメディアのAfrik.comによると、改修の第1段階として、マダガスカルの独立60周年を記念する2020年6月26日までの6か月間でメインスタンドと両ゴール裏のサイドスタンドを解体し、新たなボウル(観客席部分)を建て直す。
その後、第2段階では12か月間をかけてスタンドのさらなる改修と新たなピッチを敷設するほか、スタジアム全体の諸室等の設備や技術インフラの向上、ナイター照明の刷新も予定されている。
総工費については、ウェブメディアのRFIAfriqueが、マダガスカル政府が7700万米ドル(約85億円)の全額を支出すると報じている。なお、本プロジェクトは、中国建築股份有限公司(China State Construction Engineering Corporation)の子会社である上海中建海外発展有限公司(China State Construction OverseasDevelopment)が落札した。
政府機関のイニシアチブ・エメルジェンス・マダガスカル(Initiative EmergenceMadagascar)のコーディネーター、ジェラール・アンドリアマノヒソア氏は、改修の方針について次のように話した。
「今回の改修工事には、国家事業の中心にサッカーを据えるという、アンドリー・ラジョエリナ大統領の強い意思が反映しています」
スタッド・ミュニシパル・ド・マハマシナは、サッカーのマダガスカル代表のホームスタジアムでもあり、2019年のアフリカネイションズカップで初出場ながら準々決勝進出を果たした同チームの栄誉を讃え、『スタッド・バレア(Stade Barea)』に改名された。
※金額はすべて2020年1月下旬で換算
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元記事 - WORK COMMENCES ON REVAMP OF MADAGASCAR'S NATIONAL STADIUM
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