スペインのサッカー、ラ・リーガ(1部)のレアル・マドリードCFは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で中断していた本拠地『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』の大規模改修工事を再開した。
2019-20シーズンを通じて、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウでは改修のための解体工事や準備作業が行われていたが、スペインに蔓延したCOVID-19の影響を受け、2020年3月に中断していた。中断後は、寄付などで集まった医療用具や機器を管理する供給センターとして、スタジアムの一部の場所を医療機関などに提供していた。
これまで改修工事はスタジアムの角の4本の柱、商業・ショッピングエリア、屋根、VIPボックス席で実施されてきたが、2020年4月14日に工事が再開したことを受け、Marca紙は今後はフロレンティーノ・ペレズ会長時代に脚光を浴びたT4エリアの工事が始まると報じた。T4エリアはクリスティアーノ・ロナウド、ハメス・ロドリゲス、エデン・アザールなど、レアルが契約したスター選手のお披露目場として知られているが、改修工事より取り壊されることが決まっている。
レアルは2019年5月、スペインの建設会社のFCCコンストラクシオン(FCC Construcción)社をエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ改修事業の建設業者として選定したが、その時点では躯体内部の改修に必要な工期は2022年8月までの39ヶ月で、その後4ヶ月で印象的な外郭ファサードの取り付け工事が竣工する予定だった。
改修工事は、通常のシーズン中および同スタジアムでのスポーツ以外のイベント開催時も実施されるが、竣工時期は若干遅れて2022年10月になると報じられている。
レアル・マドリードは1947年以来、81,000席のエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウを本拠地としている。FCCコンストラクシオンとの契約に先立ち、クラブは2019年4月にアメリカの金融サービス大手のJPモルガン(J.P Morgan)社とバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(Bank of America Merrill Lynch)社が5億7500万ユーロ(約667億円)の改修費を投資ローンで調達すると発表していた。
※金額はすべて2020年5月中旬で換算
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元記事 - WORK RESUMES ON BERNABÉU REVAMP
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