ダフ&フェルプス、バルサとレアルがスタジアム命名権で得る巨額の契約料を試算
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FCバルセロナが改修中のカンプノウ
FCバルセロナが改修中のカンプノウ (画像:FC Barcelona)

アメリカのコンサルティング会社のダフ&フェルプス(Duff & Phelps)社は最新の調査報告で、現在スタジアムのネーミングライツ(命名権)を販売していない世界的なビッグクラブのFCバルセロナやレアル・マドリードが本拠地の命名権販売に踏み切った場合、それぞれ年間3,650万ユーロ(約44.6億円)程度の追加収入を得られる試算を発表した。

同社の調査によると、サッカーの欧州5大リーグに所属する98クラブのうち、本拠地スタジアムの命名権を販売済みなのはたった27%とのこと。

国別にみると、ドイツのブンデスリーガは所属クラブの80%が本拠地スタジアムの命名権契約を締結しているのに対し、イングランドのプレミアリーグ(30%)、イタリアのセリエA(10%)、フランスのリーグ・アン(10%)ではその割合が劇的に下がり、スペインのラ・リーガ(1部)にいたっては5%のクラブしか命名権を販売していない。

報告では、2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントに進出した16クラブのうち、FCバルセロナのカンプノウとレアル・マドリードのエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウについて、命名権市場において最高額レベルの契約料が発生すると予測しつつ、「レアル・マドリードとバルセロナは現在、本拠地スタジアムの大幅な改修に取り組んでおり、将来的に命名権を販売する可能性を考慮すると、非常に興味深い存在といえるだろう」と指摘している。

ダフ&フェルプスによる欧州トップクラブのスタジアム命名権試算額
ダフ&フェルプスによる欧州トップクラブのスタジアム命名権試算額 (画像:Duff & Phelps/StadiumBusinessNews)

イングランドのプレミアリーグにおいては、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォードの命名権契約が推定で年間3050万ユーロ(37.25億円)となり、同国リーグ最高額となると予測されている。興味深いことに、昨シーズンのCL決勝で対戦した2クラブについて、ダフ&フェルプスはリヴァプールの歴史的なホームのアンフィールド(推定で年間1,925万ユーロ=23.5億円)よりも、2019年オープンしたばかりのトッテナム・ホットスパーの新スタジアム(推定で年間1,995万ユーロ=24.3億円)の方が高額契約になると試算している。

報告書では、「5大リーグに所属する全クラブの73%が、スタジアム関連の収益源をすべて掘り起こしていないことになり、命名権市場にはまだまだ開拓の余地があることを示している」と結論付けている。

なお、前述の2018-19シーズンのCL決勝トーナメントに進出した16クラブのうち、本拠地スタジアムの命名権契約を締結済みなのはアトレティコ・マドリード(スペイン)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、シャルケ04(ドイツ)、ユベントス(イタリア)、そしてマンチェスター・シティ(イングランド)の6クラブのみだ。

※金額はすべて2020年1月中旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - STUDY PREDICTS VALUE OF LALIGA GIANTS' STADIUM NAMING RIGHTS

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