イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のマンチェスター・ユナイテッドFCは、本拠地『オールド・トラッフォード』で調理・提供している国民保健サービス(National Health Service=NHS)への食糧の支援活動をさらに拡大し、2020年5月1日からまずは合計6万食を準備・提供していくと発表した。
これは、クラブとマンチェスター・ユナイテッド基金(Manchester United Foundation)、複数企業の連携で実施されている食糧調達事業『ミールフォース(MealForce)』、そしてクラブのケータリングパートナーのビッドフード(Bidfood)社の4者による共同プロジェクトで、スタジアムで調理された食事がマンチェスター大学NHS信託基金(Manchester University NHS Foundation Trust=MFT)とサルフォード王立NHS信託基金(Salford Royal NHS Foundation Trust)のNHS職員が配属されている域内4ヶ所の医療現場に無料で配達される。
マンチェスター・ユナイテッドでは、80名以上のクラブ職員や非常勤スタッフがオールド・トラッフォードの厨房での作業に志願しており、人件費や設備費はすべてクラブが負担する。それ以外の費用については、マンチェスター・ユナイテッド基金が請け負う。支援活動に参加するスタッフは、クラブが策定したソーシャル・ディスタンシングや安全衛生の規則を遵守している。
平時はスタジアムにケータリングサービスを提供しているビッドフードは、出来上がったばかりの食事を保温車で医療施設に配達するロジ業務を支援する。また、今回のプロジェクトにも参加しているミールフォースは、直近4週間で50万食以上の食事をNHS職員に提供している。
MFTのピーター・ブライシン人材・法人営業担当エグゼクティブ・ダイレクターは、マンチェスター・ユナイテッドによる支援事業拡大について次のように話した。
「マンチェスター・ユナイテッド、ビッドフード、ミールフォースのおかげで、医療現場で毎日戦っているNHS職員を支援することができ、心から感謝しております。マンチェスター市中心部のオックスフォード・ロード・キャンパスやトラッフォード総合病院、ウィゼンショー病院の医療現場でCOVID-19と向き合っているMFT職員にとっても大きな励みになることでしょう」
また、マンチェスター・ユナイテッド基金のジョン・シールズ最高経営責任者(CEO)は次のように話した。
「COVID-19の感染拡大により、当基金が実施している通常活動の多くは中止や延期になりましたが、地域で支援を必要とされている方々への支援は継続していきます。地域の医療従事者の皆様へ食事をお届けする今回のプロジェクトでは、オールド・トラッフォードの職員が一致団結してNHS支援活動に参加しており、協力してくださっている皆様に心より御礼申し上げたいと思います」
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元記事 - UNITED TO DELIVER 60,000 MEALS TO NHS STAFF
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