イングランドのサッカー、プレミアリーグ(1部)のマンチェスター・ユナイテッドFCは、本拠地のオールド・トラッフォードやキャリントン練習場を含む、クラブ所有施設の改修やアップグレードについて本格的な調査を検討していることを明らかにした。
マンチェスター・ユナイテッドのエグゼクティブ・バイスチェアマンであるエド・ウッドワード氏は、サポーター誌のUnitedWeStandで次のよう話した。
「クラブが所有する各施設について、現状の把握と改善の必要性を理解するために、大幅な調査を実施する予定です。
オールド・トラッフォードに関しては、安全性の確保、観客動員、そして観客が盛り上がっているかということが重要です。盛り上がりについては、収容人数の増加で向上できる部分かもしれませんが、ただ単に観客席を増設するだけでなく、適切かつ効果的に実施していく必要があります。
とはいえ、現時点で収容人数の増加は計画していません。長期的には何が起こるかわかりませんが、スタジアムの観客席を大きく変えると、観戦空間全体が影響を受けるので、いずれにしても慎重な精査が必要となります」
また、ウッドワード氏は、大規模改修を実施することで、オールド・トラッフォードという歴史的なスタジアムが持つ伝統が失われることは避けなければならないとし、次のように話した。
「私たちは、オールド・トラッフォードの特別な魅力を維持できる投資計画を模索しています。オールド・トラッフォードが1910年に建設された歴史的なスタジアムであるという事実は、やはり世界中からファンやサポーターの方々が訪れる理由のひとつなのです。
ですので、オールド・トラッフォードの姿や佇まいを大きく変えることなく、スタジアムのアイデンティティを維持したまま、現代的で機能的な施設へアップグレードできれば、私たちにとってはそれが完璧なソリューションといえるでしょう」
クラブはここ数ヶ月、障害者観戦施設やホスピタリティエリア、セキュリティ対策の改善に約2000万ポンド(約28億5000万円)を投入してきたと報じられている。
また、2019年9月には、将来的にセーフスタンディング席を導入するか、調査を開始すると発表したばかりで、サポーター団体もこの動きを支持している。
※金額はすべて2019年12月下旬で換算
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元記事 - UNITED INFRASTRUCTURE REVIEW TO INCLUDE OLD TRAFFORD
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