アメリカの代表的なスタジアムで、カリフォルニア州パサデナのローズボウルの新たなアップグレード計画が進行中だ。アップグレードの設計を担当するのは、ロサンゼルスに本社を置く建築設計事務所のジャーディ(Jerde)だ。
収容人数90,000人のローズボウルは、約100年前の1922年に開場した象徴的なスタジアムで、毎年アメリカンフットボールのローズボウル・ゲームが開催される会場として有名だ。また、1994年のFIFAワールドカップや1999年のFIFA女子ワールドカップの決勝の舞台となったことや、1984年のロサンゼルス五輪の会場としても知られる。アメフトの全米最高峰NFLの優勝決定戦であるスーパーボウルを5回開催するなど、全米スポーツ界の聖地として輝かしい歴史を誇るほか、世界のトップアーティストのコンサートの開催実績も、他の追随を許さないといえる。
ジャーディはイタリアのヴェネツィアからロサンゼルスに本社を移転させたばかりだ。実はローズボウルは2016年に1億8300万米ドル(約200億円)を投じた大規模改修を終えたばかりだが、バリアフリー化や駐車場の整備などの複数の改善点が残っており、ジャーディがその設計を担当することになった。
ローズボウル・オペレーティング・カンパニー(Rose Bowl Operating Company)のダリル・ダン最高経営責任者(CEO)兼ジェネラル・マネージャーは、ジャーディとの協働について次のように話した。
「世界有数の都市設計スペシャリストであり、世界中で素晴らしいスポーツ&エンターテインメント施設を設計してきたジャーディは、まさにローズボウルのアップグレードに完璧なパートナーといえます。共にアップグレード事業に臨むことができることを、非常に楽しみにしています」
また、ジャーディのジョン・サイモンズ会長兼デザイン・ディレクターは次のように話した。
「ローズボウルは、世界で最も興味深い逸話を持つ歴史的なスタジアムであり、この素晴らしい施設に携わることができるのは光栄なことです。ローズボウル・オペレーティング・カンパニーの皆様と仕事を進めていきながら、ローズボウル、そして周辺の地域コミュニティにとって適切な改修案を提案していきたいと思います」
※金額はすべて2019年12月下旬で換算
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元記事 - JERDE TASKED WITH RE-IMAGINING ROSE BOWL
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