ベルギーのサッカー、ジュピラー・プロ・リーグ(1部)のスタンダール・リエージュのブルーノ・ヴェナンツィ会長は、本拠地のスタッド・モーリス・デュフランの収容人数を現在の27,500人から32,000人に増やすための改修工事を2020年中に着工する予定だと話した。
スタンダールは2019年度中に建設許可の申請手続きを行なっており、2020年の早い段階で正式に許可が下りることが予想されている。すべて予定通り進んだ場合、2020年末までには着工する予定だ。1909年に開場したスタッド・モーリス・デュフランは老朽化が進んでおり、早期の大規模改修が望まれていた。
ベルギーのラジオ局『RTBF』に対し、ヴェナンツィ会長は改修工事について次のように話した。
「スタッド・モーリス・デュフランで最も古いT2スタンド全体を取り壊し、よりピッチを観やすい新スタンドを建てるため、来年の改修は大規模なものになります。T2スタンドの建て替えにより、新たに4,500席の観客席が増設され、スタジアム全体を覆う屋根がリング状に繋がることになります」
また、ヴェナンツィ会長は、スタジアム全体のサポーター体験の向上がプロジェクトの要となるとしたうえで、次のように説明した。
「今回の改修工事には、スタジアムそのものの改修だけでなく、商業スペースのあるビジネス・センターを整備する目的もあります。
T3スタンドの後方にはスーパーマーケットも整備されるほか、フィットネスジムも設置する予定です。また、スタジアム内外のレストランなどの飲食店舗の改善、そして合計1,500台分の駐車場も忘れてはなりません。
ヴェナンツィ会長によると、2020年の改修事業の総工費は8000万ユーロ(約97億円)で、公費を一切投入せずに民間投資のみで資金を調達するとのことだ。リエージュ市では現在、新たなトラムを整備中で、スタジアム付近に新駅が建設されるという。
同氏はリエージュ市の発展について次のように話した。
「新しいトラムはリエージュ市にとって本当に素晴らしいことで、私もプロジェクトを支持しています。路線整備工事は市の反対側ですでに始まっています。そして、スタジアムのすぐ裏手に新駅ができるので、マッチデーかどうかにかかわらず、スタジアムへの交通の便は大幅に改善されるでしょう」
※金額はすべて2019年12月下旬で換算
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元記事 - STANDARD LIÈGE MOVING FORWARD WITH STADIUM EXPANSION PLAN
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