イタリアの建築設計事務所のピエラテッリ・アルキテットゥーラは、同国サッカーのセリエA(1部)に所属するACFフィオレンティーナの新スタジアム(40,000席)のデザイン案を発表した。
2019年10月にフィレンツェ市がスタジアム建設が可能な市有地を売却する案を承認したことから、フィオレンティーナのロッコ・コミッソ会長は新スタジアムへの移転希望を表明しており、フィレンツェの建築設計事務所であるピエラテッリ・アルキテットゥーラがデザインを提案したことで、議論に拍車がかかると期待されている。
市は民間投資によるスタジアム建設事業に対し、フィレンツェ北東部の飲食市場のメルカフィル地域の市有地を売却する考えだ。
フィオレンティーナは1931年以来、スタディオ・アルテミオ・フランキを本拠地として利用してきたが、ここ10年ほどは新スタジアム建設を熱望する声が広がってきた経緯がある。そして、2019年6月にイタリア系アメリカ人実業家のコミッソ氏がクラブを買収してからは、スタディオ・アルテミオ・フランキの改修や新スタジアムの建設を訴える動きが活発化していた。
ただ、今回ピエラテッリ・アルキテットゥーラが総工費1億5000万ユーロ(約182億円)、工期2年間の新設スタジアムのビジョンを発表したことから、スタディオ・アルテミオ・フランキの改修案については現実的でないと考えられている。
メルカフィル地域に新スタジアムを建設した場合、約60ヘクタールの土地が開発対象となる予定だ。新たに発表されたデザインの中で新スタジアムは(イタリア語で"石"を意味する)『サッソ(Sasso)』と呼ばれており、象徴的なファサードにはクラブカラーの紫、白、赤の金属メッシュが使用される。また、スタジアム以外にも2階建てのショッピングセンターやレストランも整備される。
※金額はすべて2019年12月下旬で換算
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元記事 - PIERATTELLI ARCHITETTURE DETAILS VISION FOR NEW FIORENTINA STADIUM
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