スペインのプロバスケットボール、リーガACB(1部)とヨーロッパ最高峰リーグのターキッシュエアラインズ・ユーロリーグに所属するバレンシア・バスケット(バレンシアBC)の新たな本拠地となるバレンシア・アリーナの最新デザインが公表された。
総工費2億2000万ユーロ(約266億円)の同プロジェクト実現のために結成された事業体のLICAMPA 1617が今回発表したデザインは、スポーツ建築設計大手のHOK社とバレンシアの建築設計事務所のERRE社の共同チームよるもの。
バレンシア・アリーナでは、バレンシアBCの公式戦以外にも音楽コンサートやアート、文化イベント、バスケットボール以外の屋内スポーツなどが開催される予定だ。
アリーナ内には1,200㎡の多目的ルームや1,300台分の駐車場が整備されるほか、アリーナ周辺には公園や地元の美術学校『Les Arts』の新施設なども新たに整備される。
アリーナは通常のバスケットボール興行時は15,600席だが、コンサート等のイベントでフロアを立見仕様にする場合は18,600人を収容可能だ。
HOKのロンドン事務所のスポーツ&エンターテインメント担当ダイレクター、ジョン・ローズ氏は、バレンシア・アリーナ建設プロジェクトについて次のように話した。
「バレンシア・アリーナの興奮に満ちたデザインは、LICAMPA 1617が抱く大志に敬意を表するもので、HOKは、その実現に向けてERREと共にプロジェクトに挑めることを誇りに思っています。バレンシア・アリーナは多機能性、快適性、安全性、臨場感、そして持続可能性が高いレベルで融合した屋内施設です。私たちは、世界屈指の魅力を持つスポーツ&エンターテインメント施設にとどまらず、バレンシアの地域経済、そしてスペイン全土にとっても有益な資産を設計していると自負しています」
バレンシア・アリーナ建設事業は300種類以上の新たな雇用を創出し、地域経済に年間1000万ユーロ(約12億円)をもたらすことが期待されている。着工は2020年夏、そして完成は2023年内の予定だ。
※金額はすべて2019年12月下旬で換算
Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - NEW DESIGNS REVEALED FOR PLANNED VALENCIA ARENA
THE STADIUM HUBの更新お知らせはこちらをフォロー
Twitter:@THESTADIUMHUB
Facebook:THE STADIUM HUB