チケット事業大手のチケットマスター(Ticketmaster)社は、フィンランドの首都ヘルシンキで計画中の都市開発プロジェクト「ガーデン・ヘルシンキ(Garden Helsinki)」の一部として新設される屋内アリーナとパートナーシップ契約を締結した。
ガーデン・ヘルシンキは、ヘルシンキ市内トーロ地区のノルデンシェルディンカトゥで実施されるフィンランド最大規模の都市開発事業で、2020年から2023年まで段階的に整備が進む予定。エンターテインメント&スポーツ施設と住宅地域が組み合わさった複合エリアが整備される。
エリア開発の中核事業の一つが16,000席の屋内アリーナで、トップレベルのスポーツ興行や音楽コンサート、文化イベントなどの開催により、通年で高い稼働率が見込まれている。
また、ガーデン・ヘルシンキ全体の事業により、ヘルシンキ市内に数千の雇用を新たに生み出すと試算されており、周辺地域一帯への経済効果も期待されている。
今回のパートナーシップ契約締結により、チケットマスターは新アリーナの公式チケッティング・パートナーに就任する。フィンランド国内外におよぶ同ブランドの幅広いリーチが、ガーデン・ヘルシンキの運営において大きなメリットをもたらすと判断されたことになる。
チケットマスターは新アリーナにおけるすべてのチケッティング・サービス以外にも、電子チケット分野で有効な創造性あふれるマーケティング手法や最新のテクノロジーを提供する。
チケットマスター・フィンランド(Ticketmaster Finland)社のマネージング・ディレクター、ヤコブ・ルント氏はガーデン・ヘルシンキの新アリーナとのパートナーシップについて、次のように話した。
「当社には、この規模のベニューにサービスを提供するために必要な世界トップレベルの技術と経験、そして施設を満員にするマーケティングリーチがあります。ライブイベント業界はかつてない速度で成長している今の時代は、イベントの来場客やクライアント、そして当社のスタッフにとっても素晴らしいものです」
また、ガーデン・ヘルシンキのティモ・エヴェリ理事長は、次のように話した。
「お客様が座席に座った瞬間からライブ体験が始まるという考え方はもう古いのです。今、ライブ体験はお客様がチケットを購入した瞬間から始まるのです。チケットマスターはフィンランド国内外で業界のリーダーとして市場を牽引する存在で、ガーデン・ヘルシンキの夢を実現し、事業を拡大するのに最適なパートナーなのです。また、フィンランドのイベント来場者に、最高のサービスを提供してくれることでしょう」
なお、新アリーナを含む多くの施設が地下に整備され、地上部分は主にホテル施設や住宅マンション、オフィスビルとして利用される予定だ。建設資金は民間投資で調達される。
施工はフィンランドの建設会社で不動産ディベロッパーのYIT社は2018年11月に選定された。PESアーキテクツ(Architects)社のトゥオマス・シルヴェノイネン氏とB&M アーキテクツ(B&M Architects)社のトゥオマス・セッペネン氏が意匠設計を担当した。
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元記事 - TICKETMASTER LANDS CONTRACT FOR GARDEN HELSINKI
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