2020年完成予定のノースクイーンズランド・スタジアム、チケットマスターとパートナーシップ契約を締結
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2020年完成予定のノースクイーンズランド・スタジアム
2020年完成予定のノースクイーンズランド・スタジアム (画像:Stadiums Queensland)

オーストラリアの13人制(リーグ式)ラグビー、ナショナル・ラグビー・リーグ(NRL=1部)のノースクイーンズランド・カウボーイズの新たな本拠地として、クイーンズランド州タウンズビルに建設中のノースクイーンズランド・スタジアムは、チケット事業大手のチケットマスター(Ticketmaster)社とパートナーシップ契約を結んだ。

ノースクイーンズランド・スタジアムは2019年初めに発生した史上最大規模の洪水災害で工事の遅延が危ぶまれたが、当初の予定通り、NRLの2020年シーズン開幕までに完成する予定だ。

ノースクイーンズランド・スタジアム(25,000席)の総工費は2億9000万豪ドル(約216億円)。今回の契約締結により、チケットマスターは同スタジアムの公式チケッティング・エージェントに就任した。チケットマスターは、既にカウボーイズのサポーター会員プラットフォームを提供しており、新たな契約で関係をさらに強化したことになる。

チケットマスター・オーストラリア(Ticketmaster Australia)社のマネージング・ダイレクター、マリア・オコナー氏は、新たなパートナーシップについて次のように話した。

「チケットマスターは、地域性を重視したコンテンツ戦略を展開しており、地域の活性化を支援しながら、大型イベントをスタジアムに持ってこれるよう全力を尽くします。

ノースクイーンズランド・スタジアムの事業展開についても、クイーンズランド州北部が重要になってくるので、タウンズビル、マッカイ、ケアンズといった主要都市で直営のチケット販売店をオープンできることを嬉しく思っています。

当社はカスタマーサービス、ファン・エンゲージメント、そして安全で保護されたチケット 体験の提供を大事にしており、チケットマスターの自慢のサービスをノースクイーンズランドの皆様にお届けできることを楽しみにしています」

一方、ノースクイーンズランド・スタジアムのスタジアムマネージャー、グレン・アーボワット氏は、チケットマスターとのパートナーシップにより、同スタジアムはノースクイーンズランド地方屈指のエンターテインメント施設になるとしたうえで、次のように話した。

「ノースクイーンズランド・スタジアムはスポーツイベントだけでなく、娯楽イベント、音楽コンサートや地域イベントの会場としても世界有数のスタジアムとして認識されるようになるでしょう。

チケットマスターは既にザ・ギャバ(ブリスベン・クリケット・グラウンド)やメルボルンのマーベル・スタジアムといったスタジアムにサービスを提供しており、また、2018年パースで開場したオプタス・スタジアムにもチケッティング技術を導入するなど、オーストラリアでの実績は十分です。

同社は何十年もの間、チケット業界を席巻してきた豊富な経験と技術力を有しており、同社が持つ世界規模のネットワークを駆使すれば、大型イベントをタウンズビルに呼ぶことも可能です」

ノースクイーンズランド・スタジアム整備事業は、2016年に署名されたタウンズビル市協定(Townsville City Deal)の主要事業のひとつで、クイーンズランド州政府、オーストラリア連邦政府、タウンズビル市の共同事業。NRLとカウボーイズも支援している。

チケットマスターとのパートナーシップ締結の発表直前には、クイーンズランド州政府のミック・デブレニ住宅・公共事業相が、スタジアムの建設業者であるワットパック(Watpac)社が竣工予定日の延期を求めてきたことを明らかにした。ただ、デブレニ住宅・公共事業相は、同スタジアムが予定通り開場すると強調したうえで、次のように話した。

「(洪水災害による)遅延は避けられないものの、今後の作業を早めることで、ノースクイーンズランド・スタジアムは当初の予定通り、2020年のNRLシーズン開幕までに開場するものと考えています。タウンズビルとカウボーイズにとっては素晴らしいニュースです。

住宅・公共事業省はワットパック社と共に、今年の洪水災害の影響を反映した新たな作業スケジュールを作成しています。

洪水はスタジアムの建設現場の作業員を含め、地域経済に多大な影響を与えました。洪水の影響を完全に把握するにはまだまだ時間を要しますが、ワットパックが竣工予定日の延期を求めてきたので、現在精査しているところです。

私もスタジアムの建設現場を見てきましたが、ワットパックも2020年のNRL開幕までに開場を実現すると約束してくれました」

スタジアムの建設現場は大きな被害を受けていないが、デブレニ住宅・公共事業相は、作業員も自宅やオフィスを守り、家族や友人の安否を知る必要があり、現場の清掃や片付けは最優先ではないと語った。

2019年3月の建設現場 (画像:Queensland Department of Housing and Public Works)

※金額はすべて2019年6月下旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - NORTH QUEENSLAND STADIUM PARTNERS WITH TICKETMASTER

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