ドイツのサッカー、ブンデスリーガ(1部)のアイントラハト・フランクフルトは、予定されている本拠地『コメルツバンク・アレーナ』改修時に、同国サッカー界初となるIoT(Internet of Things=モノのインターネット)ソリューション開発ラボを整備することを発表した。IoTは、インターネットによって繋がるスマート機器やシステムなどの相互接続性を指す。
新たに開設されるラボは『アレーナ・オブ・IoT(Arena of IoT)』と呼ばれ、スマート建築や施設管理、電力管理、流通および移動ソリューションなどの分野の企業がデジタル事業のイノベーション開発に使用できるデジタルラボで、ヘッセン州政府の開発大臣でもあるクリスティーナ・シネムス教授が全面的に支援する。フランクフルトによると、本拠地スタジアム内にイノベーションラボを開設するのは、ブンデスリーガでは初めてのことだ。
同クラブは2019年11月初旬に、今後コメルツバンク・アレーナの収容人数を現行の52,300人から60,000人規模に拡大し、改修後の2020年7月1日から同スタジアムの指定管理者になることで、スタジアムを所有するフランクフルト市と合意したことを明らかにした。
アイントラハト・フランクフルトのアクセル・ヘルマン取締役は、コメルツバンク・アレーナに関する市との合意について次のように話した。
「今後のスタジアム利用について、フランクフルト市と合意したことを発表でき、非常に嬉しく思っています。また、スタジアムのデジタル化事業の第1弾として、ヘッセン州のスマートスタジアム拡充を目指したイノベーションラボを開設することも決まりました。
スタジアムは、デジタルイノベーション事業の将来的な実用化に向けた実証実験の場に最適な施設です。サッカーの試合やコンサート開催時など、多くの来場者が集まり、一定の時間滞留する実証実験に最適な場所は、ヘッセン州にはコメルツバンク・アレーナ以外にありません。逆に言えば、スタジアム環境で機能するデジタルソリューションは、十分な帯域幅が確保されてれば、すべての交通や輸送の拠点(ハブ)でも機能するはずです」
市との合意により、アイントラハト・フランクフルトはコンサートやサッカー以外のスポーツ興行について、コメルツバンク・アレーナを転貸する権利を得た。また、同スタジアムにおけるケータリング契約や広告掲出等の商業権も管理することになる。
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元記事 - EINTRACHT CLAIMS BUNDESLIGA FIRST WITH IOT PROJECT
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