イングランドのラグビー、プレミアシップ(1部)のレスター・タイガースは、スタジアム内で発生する廃棄物の大幅な削減を目指し、STACK-CUP(スタックカップ)とパートナーシップを締結した。
タイガースの本拠地「ウェルフォード・ロード」では、毎試合16,000~18,000のプラスチック製ドリンクカップが使われており、再利用可能なSTACK-CUPの導入により、廃棄物量の大幅な削減が見込まれる。
STACK-CUPは、世界中で特許権を取得した独自デザインのハンドルが特徴のリユースカップで、複数のカップをハンドル部分に積み上げ、一度に持ち運びができることから、持ち運び用の紙製トレーを必要としないことで知られている。タイガースは、クラブが掲げる『埋め立て廃棄物ゼロ目標』の達成に寄与する企画として大きな期待を寄せている。
マッチデーにスタジアムに来場したファンやサポーターは、最初にドリンク商品を購入する際に1ポンド(140円)のデポジット(預かり金)を追加で支払う。次の購入以降は、最初に購入済みのカップを持っていくと、購入したドリンクは新しいカップに注がれる。試合終了後にカップを返却すると、最初に支払ったデポジットが返金される仕組みだ。
ウェルフォード・ロードでは、タイガースの選手の絵柄など、複数のデザインのカップが用意されており、スタジアム観戦の思い出としてそのまま持ち帰ることもできる。2019年9月に導入したキャッシュレス決済システムに続き、スタジアム体験向上の取り組みを始めたかたちだ。
レスター・タイガースのアレックス・ブラウン資金調達&総務部長は、STACK-CUPの導入について次のように話した。
「プラスチックの廃棄問題については、私たちもラグビークラブとして強く意識しています。タイガースは、ホームスタジアムのウェルフォード・ロードだけでなく、練習所のオーヴァル・パークでもいくつかの環境保全プロジェクトに取り組んでおり、今回のSTACK-CUPとのパートナーシップは、クラブが目指す持続可能な社会づくりへの新たな一歩となります」
また、STACK-CUPのグローバル・マネージング・ダイレクター、ジェームズ・ロールス氏は、次のように話した。
「プラスチック使用量と廃棄量の両方を削減していくことが重要になっているこの時代に、レスター・タイガーズのようなビッグクラブが率先して環境問題にタックルしてくれるのは本当に素晴らしいことです」
※金額はすべて2019年11月上旬で換算
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元記事 - LEICESTER LAUNCHES PLASTIC REDUCTION PARTNERSHIP AT WELFORD ROAD
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