ウェルズ・ファーゴ・センター、ファンが備品を自由に破壊できる衝撃のストレス発散部屋を整備
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自由に物を破壊できるウェルズ・ファーゴ・センターのディスアセンブリー・ルーム
自由に物を破壊できるウェルズ・ファーゴ・センターのディスアセンブリー・ルーム (画像:WellsFargoCenter)

アイスホッケーの北米最高峰、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のフィラデルフィア・フライヤーズは、本拠地のウェルズ・ファーゴ・センターに世界初となる『ディスアセンブリー・ルーム(Disassembly Room=解体部屋)』を開設した。これは試合中にファンやサポーターがストレス発散のために備品を壊すことができるユニークな部屋で、メジャーなプロスポーツ界では初の試みとして既に大きな注目を集めている。

ウェルズ・ファーゴ・センターは2019年10月上旬に、新たなホスピタリティエリアとして、『ニュー・シティ・テラス(New City Terrace)』を整備すると発表し、その目玉となる施設が『アセンブリー・ルーム(Assembly Room)』というクラブラウンジだった。

フィラデルフィア市の象徴的な世界遺産でもある独立記念館の『アセンブリー・ルーム(議場)』にちなんで名付けられた同ラウンジは、ウェルズ・ファーゴ・センターの若い来場客にも魅力的なバー&ラウンジ環境を提供する新施設として大きな期待が寄せられている。

だが、2億6500万米ドル(約288億円)を投入したウェルズ・ファーゴ・センターの最新アップグレード事業『トランスフォーメーション2020』の花形ラウンジであるアセンブリー・ルームの壁の裏側では、スポーツ界初といわれる極めてユニークな企画が着々と動き出していた。

ディスアセンブリー・ルームは事前予約制で、利用者は防護服を着用し、バットや大槌を使ってテレビや皿を自由に破壊して怒りを発散することができる。フィラデルフィア・フライヤーズとウェルズ・ファーゴ・センターによると、破壊・解体の対象となる物品には、フライヤーズの対戦相手のエンブレムが貼り付けられる可能性もあるようだ。

アセンブリー・ルーム全体のアイディアもユニークなデザインプロセスの中で生まれたものだ。まず、『トランスフォーメーション2020』の設計やデザインを担当する建築設計事務所のSCIアーキテクツ(SCI Architects)社とウェルズ・ファーゴ・センターの想像力あふれる若手スタッフの共同チームが結成され、フィラデルフィアならではの人気企画を提案することを課せられた。

チームは、フライヤーズというチームの独自性を反映した特別な体験を創出するため、様々なアイディアを候補に挙げたが、最終的にフィラデルフィアのスポーツファンの熱い情熱を体現する破壊的な企画が選ばれた。

ディスアセンブリー・ルームは、クラブラウンジ内の秘密の通路からアクセス可能で、利用者が怒りにまかせて物を破壊していく様子を、家族や友人が見学できる安全なスペースも設けられている。

フィラデルフィア・フライヤーズとウェルズ・ファーゴ・センターのヴァレリー・カミロ事業本部長は、ディスアセンブリー・ルームの導入について次のように話した。

「この企画発案プロセスの中で、私たちはチームに、これまでのスポーツベニューでは見たこともないような新しいアイディアを出すように指示しました。こうして生まれたディスアセンブリー・ルームのコンセプトは、まさに唯一無二で前代未聞です。発案後に何人かのファンの方にも意見を聞いてみたところ、危なくない楽しみ方としては新鮮だという感想をいただきました。」

※金額はすべて2019年11月上旬で換算

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - FLYERS LAUNCH KIDS-FOCUSED 'GRITTY' SPACE AT WELLS FARGO CENTER

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