サッカーの北米最高峰、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のFCシンシナティは、現在建設中で2021シーズン開幕までに完成予定の本拠地「ウェストエンド・スタジアム」のホスピタリティスイート保有権の販売手続きを開始したと発表した。
クラブは現在、54室のホスピタリティスイート保有権について、10,000米ドル(約109万円)の保証金(デポジット)を受け付けている。デポジットは払い戻し可能で、ホスピタリティスイートの保有契約期間は5年、7年、10年の3種類。なお、スイート保有権の保有客は、ウェストエンド・スタジアムで開催されるMLS以外のイベント開催時の使用についても、第一先買権が与えられる。
すでにFCシンシナティのシーズンパスを保有しているサポーターや、クラブのパートナーとして支援に加わっている個人や団体は、2019年11月22日まで優先的に申請が可能だ。クラブは2021年のウェストエンド・スタジアム開場時のホスピタリティスイート利用について、優先申請を希望しているファンやサポーターは、早急に2020年のシーズンパスを購入するよう呼びかけた。
54室のホスピタリティスイートはすべてスタジアム西側のスイート階に整備され、ほとんどのスイートに22席の観戦席(スイートの外側の18席+室内4席)が設置される。また、スタジアム内の他のホスピタリティエリアへの利用権も含まれる。
現在、FCシンシナティは収容人数40,000人で、主にシンシナティ大学のアメフトチームが使用しているニッパート・スタジアムでホーム戦を開催しているが、新たに建設されるウェストエンド・スタジアムの観客席は、ニッパート・スタジアムのスタンドよりもピッチに近くなるとしている。
FCシンシナティのジェフ・バーディング会長は、ウェスエンド・スタジアムのホスピタリティスイートについて次のように話した。
「今回、シンシナティの皆様にウェストエンド・スタジアムのホスピタリティスイートをご案内できて嬉しく思っています。
スタジアムの他の部分同様、ホスピタリティスイートのデザインについても、シンシナティで最上級の顧客体験を提供できるように多角的な検証を重ねました。サッカーは非常に特別なスポーツで、クラブのサポーターの皆様は、ここ4年間で素晴らしい観戦文化を醸成してくれました。
このことは、ウェストエンド・スタジアムの設計やホスピタリティスイートの仕様にも反映されており、FCシンシナティのプレミアムクラブ会員の皆様は、2021年にスタジアムが完成した際に最高のイベント体験をお楽しみいただけるでしょう」
ウェストエンド・スタジアムのシーズンパス保有者は、市内のクラブオフィスに今秋オープンする情報センター「エクスペリエンス・センター」で自身の座席を選択することになる。
464.5㎡の広さのエクスペリエンス・センターには、ファンやサポーターが新スタジアムに関する情報を収集できるように、ウェストエンド・スタジアムのデザイン画や縮小モデル、スタジアム内に設置される全席種のサンプルなどが展示される。
なお、ウェストエンド・スタジアムのスイート利用客に飲食を含むホスピタリティサービスを提供するのは、2019年8月にFCシンシナティのオフィシャル・ホスピタリティ・パートナーとなったレヴィ(Levy)社だ。
ウェストエンド・スタジアムの収容人数は26,000~26,500人で、ポピュラス(Populous)社が設計を担当した。
※金額はすべて2019年10月下旬で換算
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元記事 - FC CINCINNATI MARKETS PREMIUM OFFERINGS AT NEW STADIUM
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