ケニア西部のキスム県政府は、国内の他の都市のスポーツインフラ整備の流れに追いつく目的で、既存の多目的スタジアム「モイ・スタジアム・キスム」が建つ場所に、20,000席の新スタジアムを整備すると発表した。
モイ・スタジアム・キスムはキスム県を代表するスポーツ施設で、主にサッカー会場として使用されているが、収容人数が5000人と限られており、また、ピッチ周囲には陸上競技用トラックの代わりに土の走路があるだけで、現代的な多目的スタジアムとは言い難い状況だ。
今回公表された県政府案では、総事業費として13億ケニアシリング(約13.6億円)の建設予算が割り当てられ、新スタジアムと500席の野外ステージ、スポーツ博物館などの複合施設が整備されることが明らかになった。
キスム県のアロイス・アゲール広報部長は、DailyNation紙に対し、次のように語った。
「キスム県は、ケニア第3の都市であるのにもかかわらず、他県に比べてスポーツインフラの整備が著しく遅れています。新スタジアム整備案は実現可能な段階にあり、若者たちの可能性を伸ばすため、必要なインフラを整備してスポーツとアートの振興に力を入れていきたいと思っています」
また、キスム県のアチエ・アライ観光&スポーツ局長も次のように話した。
「総事業費は13億ケニアシリングなのですが、観光&スポーツ局では今会計年度分として1億ケニアシリング(約1億500万円)を計上済みです。今後、毎会計年度に新スタジアムプロジェクト用の予算を計上していくことになりますが、同時に我々は国内外の投資会社の支援や官民連携(PPP)の可能性も模索しています。県はすでに基本設計および初期投資の費用を捻出しているため、投資会社との協議は円滑に進んでいます」
アライ氏は、整備事業が当初、2019年9月に着工する予定だったことについては、予算化の手続きと、新スタジアムの敷地内のゴミ集積場の閉鎖により、遅延が生じていたが、間もなく着工すると考えているとし、次のように話した。
「新スタジアムには多層階の観戦席、VIPエリア、エレベーター、更衣室、浴室、駐車場、500人収容の野外ステージ、店舗、レストラン、映画館、テニス、スカッシュコート、バドミントンコート、バスケットボールコート、そしてケニア出身選手の活躍や歴史を展示するスポーツ博物館などの施設が完備されます。スポーツ界の英雄たちの功績を、正しく認識および評価できる場所になるでしょう」
※金額はすべて2019年10月下旬で換算
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元記事 - KENYA'S MOI STADIUM TO BE REPLACED WITH NEW VENUE
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