野球の北米最高峰、メジャーリーグ･ベースボール(MLB)のテキサス･レンジャーズは、新球場のグローブ･ライフ･フィールドへの移転を前に、スポーツ･ホスピタリティ大手のデラウェア・ノース･スポーツサービス(Delaware North Sportservice)社と長期のパートナーシップ契約を締結した。
40,000席の新球場が開場する2020年から、デラウェア・ノースは同球場の飲食販売、VIPホスピタリティ、ケータリング、プレミアムエリアの分野でサービスを提供するほか、小売販売管理も担当する。
同社はレンジャーズの現在の本拠地のグローブ･ライフ･パークが開場した1994年に初めてパートナーシップ契約を結び、以来、25年間にわたり同球団と協働し、約61cmの特大ホットドッグの『ブームスティック(The Boomstick)』やソーセージをキュウリのピクルスの中に入れ、丸ごと揚げた『ディリードッグ(The Dilly Dog)』などの革新的な飲食販売企画を多く実現してきた。
また、グローブ･ライフ･パークは、MLBで最もヴィーガンフレンドリーなボールパークとして、動物愛護団体の『動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals＝PETA)』に高く評価され続けてきた。
さらにデラウェア･ノースは、地元の非営利団体(NPO)と積極的に提携し、売店で寄付を募る企画を実施。25年間で約3000万米ドル(約32億6000万円)の寄付金が集まり、地域コミュニティの活動を支えた。
デラウェア･ノースのジェリー･ジェイコブスJr共同CEOは、レンジャーズとの関係について次のように話した。
「デラウェア･ノースでは、レンジャーズ･ファンの皆様にお楽しみいただけるよう、常に斬新で奇想天外な飲食企画を考えています。特にボールパークで販売される新たな飲食商品の開発においては、業界全体に大きな影響を与えたと自負しています。
レンジャーズのレイ･デイビス共同会長兼マネージング･パートナーや経営チームの皆様と、ライブイベント･エンターテインメントの常識を覆す革新的なボールパークのグローブ･ライフ･フィールドで、今後もパートナーシップを続けていけることを心から楽しみにしております」
グローブ･ライフ･フィールドの飲食商品メニューは未完成だが、すでに同ボールパークの上層階デッキには、バーベキューレストランの『スローイング・スモーク(Throwing Smoke)』が出店し、その場で肉を焼き上げるサービスを提供することが決まっている。
また、煉瓦窯で焼くピザの専門店『ハイ･チーズ(High Cheese)』や、アイスクリーム専門店の『ザ･フローズン･ワン(The Frozen One)』、アルコール飲料店の『バレル･アップ(Barrel Up)』、そしてホットドッグ専門店の『アブナー･ダブルドッグス(Abner Doubledogs)』の出店も決定している。
グローブ･ライフ･フィールドの建設工事は、アーリントン市とレンジャーズの官民連携事業として2017年9月に着工した。
デラウェア・ノース･スポーツサービスはボストンのTDガーデン(屋内アリーナ)、セントルイスのブッシュ･スタジアム(ボールパーク)、ロンドンのウェンブリー･スタジアム(多目的球技場)など、世界50ヶ所以上 のスポーツ施設で飲食サービスや商品販売サービスを提供しており、MLBの30球場中11球場でホスピタリティサービスを提供している。
※金額はすべて2019年10月下旬で換算
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元記事 - DELAWARE NORTH EXTENDS TEXAS RANGERS BACKING TO NEW BALLPARK
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