豪NRLのクロヌラ・シャークス、本拠地改修中はドラゴンズのスタジアムを共用
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シャークスが2020年の仮ホームとして使うネットストラタ・ジュビリー・スタジアム
シャークスが2020年の仮ホームとして使うネットストラタ・ジュビリー・スタジアム (画像:Austadiums)

オーストラリアの13人制リーグ式ラグビー、ナショナル・ラグビー・リーグ(NRL)のクロヌラ・サザーランド・シャークスは、本拠地「ポインツベット・スタジアム」の改修期間中である2020年シーズンのホーム戦は、セントジョージ=イラワラ・ドラゴンズの本拠地「ネットストラタ・ジュビリー・スタジアム」で開催すると発表した。

ニューサウスウェールズ(NS)州シドニー南部のウールーワレのポインツベット・スタジアムは、メインスタンドに併設されているリーグス・クラブ(退役軍人または現役軍人のための支援機構)のビルを改修するため、2020年および2021年は利用ができなくなる。

シャークスはこれまで複数の選択肢を念頭に仮ホームとなるスタジアムを模索してきたが、2020年シーズンのホーム戦12試合中11試合を収容人数20,500人のネットストラタ・ジュビリー・スタジアムで開催する内容で、同スタジアムを所有するジョージズ・リバー市議会と合意したと発表した。ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムはシドニー南部のカールトンの多目的スタジアムだ。

また、シャークスはホーム戦の残り1試合をクイーンズランド州のサンシャインコースト・スタジアムで開催し、ファン層の拡大を図る考えだ。

なお、ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムの通常の主要テナントであるドラゴンズは、1999年にNSW州南部のイラワラ・スティーラーズと合併した経緯から、毎年約半数のホーム戦をイラワラのWINスタジアムで開催しており、2020年シーズンのホーム戦は12試合のうち5試合をネットストラタ・ジュビリー・スタジアム、6試合をWINスタジアム、そして1試合をシドニー・クリケット・グラウンドで開催することになっている。

そのため、ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムで11試合を開催するシャークスは、2020年に同スタジアムを最も多く使うチームになる。

シャークスのリチャード・マンロー最高経営責任者(CEO)は、改修期間中の仮ホームとなるスタジアムの選定において、クラブ会員、スポンサー、ホスピタリティパートナー、そしてサポーターたちの意見を大事にしたとし、次のように話した。

「仮ホームとなるスタジアムについては、多くの意見をいただきましたが、ポインツベット・スタジアムの北、わずか10kmしか離れていないネットストラタ・ジュビリー・スタジアムが明確な有力候補になったことは事実です。車でも電車でもアクセスできるということも含め、サポーターやスポンサーの皆様にとって一番簡単に応援に行けるスタジアムだったからです。

私たちは2020年シーズン、ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムを最も多く使うスポーツチームになるので、難攻不落の要塞になるように、シャークス色に染めていきたいと考えています。今回の一時的な移転については、選手たちも支持してくれているので、あとはファンやサポーターのお客様に素晴らしいシーズンを送っていただけるよう努力していきたいと思っています」

2021年シーズンの仮ホームについては何も決定していないが、マンロー氏は、ファンやサポーターが応援に行きやすいよう、複数のシーズンパス会員向けパッケージ企画を提供していきたいと述べた。2022年にポインツベット・スタジアムが再オープンした際にも、現在と同じ座席を確保できる特典等を含めたシーズンパス商品を用意し、移転によるサポーター離れを最小限に抑えたい考えだ。

改修で2シーズンにわたり使用できなくなるポインツベット・スタジアム
改修で2シーズンにわたり使用できなくなるポインツベット・スタジアム (画像:Austadiums)

ただ、ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムはドラゴンズが所有する施設ではないものの、ドラゴンズのホームタウンの中心部に位置しており、シャークスのホーム色を出すのは至難の業だ。マンロー氏はこの点について、来場したファンやサポーターが同スタジアムを自分たちのホームスタジアムだと感じれるよう、シャークスのマーケティングチームとビジネスチームが企画を練っているとし、NRL.comに対して次のように説明した。

「ネットストラタ・ジュビリー・スタジアムは自治体所有の施設なので、そもそもドラゴンズ色は出ていません。私たちが使用する時は、サイネージ等の最新テクノロジーを駆使しつつも、やはりシャークス色が強く出るような装飾は実施するつもりです。サポーターの一団がクロヌラ駅から一緒に電車に乗って、スタジアムまでやってきたら、(シャークスのチームカラーである)黒・白・水色の装飾が施されたスタジアムが目に入る。そういうシナリオを描いています。

いずれにせよ、ドラゴンズのスタジアムには見えないようにしますよ。あと、これは非常に重要なことなのですが、クラブ会員の中には、シャークスが支払うスタジアム利用料、つまり賃料がドラゴンズの収入になると誤解されている方もいらっしゃいますが、これは正しくありません。賃料はジョージズ・リバー市議会に支払われるのです」

シャークスは、スタジアム周辺のエリア開発も含めた商業地区構想の一環で、リーグス・クラブのビルを世界屈指のエンターテインメント会場に改修する方針だ。

Copyright: Xperiology/TheStadiumBusiness.com - reproduced with permission.
元記事 - CRONULLA SHARKS HEAD TO HOME OF NRL RIVALS

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